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普欧帝国宣伝部 普欧帝国の広報機関 | ||
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1月 28 (土曜日) 2012 | ||
【緊急会見】対イスアード宣戦布告他 | 03:20 | |
【国際】対イスアード宣戦布告 フリューゲル暦392年1月28日、普欧帝国はイスアード教主国に宣戦を布告した。戦闘開始は3月下旬となる。 以下は新たに即位した国王ヴィルヘルム2世陛下の対イスアード宣戦を行う異例の即位演説の一部である。 「昨今のイスアードは他国に対する冒涜的態度のみならず、ノイエクルス連邦への信徒を利用した自爆テロの可能性を 我が国に示唆した。我々は、かの国が秘密裏に送付した文章をその証拠としてここに示す。 14105:国家外交団 >(秘) ここで我が国が融和的な態度を示せば国内の信徒が自爆テロを起こすことも予想されますので。 (イスアード教主国) 私はイシュトルード教徒がこのような愚かな行為に走る狂信者ではないと確信している。 邪悪なるイスアード政府は信徒を利用し、他国を恫喝して己の醜い欲望を満たさんと画策する卑劣漢である! 我が国は善良なるイシュトルード教徒を救うため、かかる政府は断固たる手段を以って粉砕する決意を固めた。 これは私一個人の決断ではなく、全国民が公正なる選挙で示した民意によるものである。 普欧帝国とその気高い臣民は邪悪なイスアード政府を許しはしない!」 この布告がケーニヒスベルク練兵場の即位式典場にて宣言され、ラジオで帝国全土に発信された結果、 帝国は史上空前の騒ぎに包まれた。ある者は国王万歳を叫び、ある者は帝国万歳を叫び、またある者は憂鬱な顔を見せた。 国民の熱狂とは裏腹に翌日の帝国為替市場の数字は大きく混乱し、経済は数日間相当な打撃を被った。 ベートマン内閣は早くも失敗を犯すこととなったが、宰相は旧中央党政権から商工務相を務めるミュラー氏の手腕をもってしても 今回の経済混乱は避けられなかったとコメント、ミュラー氏の手腕には高い評価があるだけに一定の説得力があった。 【社会】王位継承に関する王族担当官の説明 王位継承序列1位のカール3世殿下は現在55歳で咽頭ガンを患っており、体力的に国王就任は不可能である。 このため、王位継承序列2位で前国王カール2世陛下の甥に当たるヴィルヘルム公の国王就任が決まった。 ヴィルヘルム公の父に当たり、カール2世陛下の弟にであるヴィルヘルム公(初代)は自動車事故で既に死亡しており、 カール3世殿下に嫡子がないためヴィルヘルム公が王位継承序列2位となる。 【軍事】イスアード派遣軍の司令官にノイハウゼン公フリードリヒ3世が就任 普欧陸軍参謀本部は対イスアード宣戦を受け対イスアード作戦計画を策定、国王陛下に上奏した。 派遣軍の司令官にはノイハウゼン公フリードリヒ3世が就任し派遣される陸海空軍の全てを統括する。 ノイハウゼン公は近衛擲弾兵師団長、第5軍管区長官を務めたベテランであり、国王陛下の信任も厚く、 異なる軍の統括にも十分な力量を有している。そのため今回の派遣軍司令官に抜擢された。 | ||
【緊急会見】総選挙開票の子細他 | 01:13 | |
【社会】総選挙開票の子細 フリューゲル暦392年1月16日、イスアードを巡る国際情勢の急激な変動を受けて実施された総選挙の開票が行われた。 結果は驚くべきものであった。対イスアード強硬策を主張した進歩党は議席数を大幅に伸ばし206議席を獲得、 戦争遂行をも視野に入れた同党の強硬策が国民の支持を得たことは帝国の歴史において衝撃的な事態である。 かつての植民戦争の記憶から平和主義に則った外交を展開してきた我が国において、 このような結果が出たことは時代と世代の移り変わりを如実に示したものと言えるだろう。 逆に反戦を主張した社会民主党、共産党は議席数を減らす結果となり、同党指導部が受けた衝撃は計り知れない。 開票結果は以下の通り。 進歩党 206議席 中央党 103議席 キリスト教民主同盟 100議席 社会民主党 7議席 共産党 3議席 その他 31議席 この結果により、これまで政権の中心を担った中央党はその地位を大幅に低下させ、進歩党との連立を余儀無くされると思われる。 【政治】挙国一致内閣の成立 総選挙の翌日、進歩党と中央党は連立内閣の成立に合意し、組閣が行われた。 宰相にはビューロー侯爵に代わってベートマン・ホルヴェーク侯爵が就任、外相はヤゴー氏がツィンメルマン氏に交代した。 ベートマン・ホルヴェーク宰相は議会の就任演説にて以下の声明を発した。 「イスアードを取り巻く情勢は近日中に急展開を迎えるだろう。我が国はこれに備え、挙国一致内閣を組閣する。 ノイエクルス連邦の動向は17日現在不明であるが、イスアードがかの国の要求を拒否したため、 近日中に何らかの動きを見せると思われる。我が国は戦時体制への移行準備を行い、これに備えるものである。 植民戦争以来、我が国は武力行使を慎んできたが、しかし国民はイスアードに対し懲罰を求めている。 誠に遺憾ながら、武力行使も視野に入れて我が国は今後の推移を見守ることとする。普欧の正義に神の祝福あれ。」 なお、本演説から1週間足らずの間にノイエクルス連邦は対イスアード宣戦に踏み切った。 【政治】国王カール2世陛下、退位を表明 同じく総選挙の翌日、国王カール2世陛下はラジオにて以下の声明を発し、退位を表明した。 「親愛なる国民の諸君、私はこの度の選挙の結果を非常に憂いている。私が議会政治を導入せんとしたのは、 諸君らのエネルギーが普欧の発展に不可欠であり、この国をより良い方向へ導く舵取りとなると信じたためである。 しかし、今回の選挙で諸君らが戦をも望み、普欧の未来に影を落としかねない選択をしたのは私にとって深い悲しみである。 もはや私にはこの国を導いていくだけの力は残されていない。またこれまで大権を振るうことも望まなかった。 これは私一人の力量で国を動かしても良い結果とならないだろうと考えたからだ。 私は諸君らの舵取りこそ普欧を良き方向へ導くと信じた。確かにイスアードの取った行動は国際社会に悪影響を与えただろう。 しかし、だからといって我が国が武力を振るうことが国際社会にとって良いものとなるかは別の問題である。 私は無能と呼ばれるだろうし、臆病者と呼ばれるかもしれぬ。だが、私が父のように国を導く立場にあったならば、 決して他国との戦争は行わないだろう。だが、諸君は違う道を選んだ。私は君たちを止めることはできない。 私が大権を振るえばようやく実現した議会政治は台無しとなるだろう。それだけはできないのだ。 ・・・これ以上この国の先を見ることは私にとって辛いことだ。まして玉座に座ってその日を迎えるなど! ・・・私は普欧を戦争に導く政治を生み出した責任を取り退位する。後を継ぐのはあの甥だろう。 彼の方がこれからの普欧には向いているのかも知れぬ。だが、それがいつまでも続くことはないだろう。 神よ普欧を護りたまえ。我らにかかる暗雲をうち払い給え。」 なお、王位継承序列1位の皇太子殿下は咽頭ガンの末期症状を呈しており、王族担当官は即位は不可能であると述べている。 このため2位のヴィルヘルム殿下が即位すると見られる。カール2世陛下はケーニヒスベルク城にて隠遁されるとのこと。 | ||
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