緊急！！811年8月11日、人類は滅亡する！？アルガスタ手稿の全容とヴェニス警備員の謎

　今年１月、ユーダリル県南部の山岳地帯で発見されたアルガスタ手稿に、今世界の注目が集まっている。発見したのは、洞窟探検をしていた地元の子供、イキスギウス君8歳。近所の洞窟に秘密基地を作って度々その中で遊んでいた彼は、ある日偶然小さな横穴を見つけ進んでいくと、その先にあったのは旧王国時代の装飾が施された木箱だった。木箱から出てきたもの、それが今世間を騒がせている「アルガスタ」という人物が書いたとされる謎の手稿である。

　先月20日、最先端の炭素年代測定により、アルガスタ手稿は6世紀頃に執筆されたものとほぼ断定された。

その内容は多数の謎めいた詩により構成されており、具体的な日付が表記されたものも多数存在することから、予言書ではないかとの説が有力だ。

驚くべきことに、その予言の多くが的中しており、ヴォルネスク独立戦争やユリウス事変、レゴリスの帝国主義化などの出来事も見事言い当てている。

　さて、そんな中、人類滅亡の危機が訪れるのではないかと囁かれている恐怖の予言がこちら。

「810年、それは受難の始まり。数えて222日目、野獣が大いに咆哮し、大地はより一層騒がしくなるだろう。」

今からおよそ2ヵ月後には、最初の異変が発生するようだ。予言から察するに世界規模で地震・火山活動が活発化することが予想される。その次の文は、更に衝撃的だ。

「811年、数えて223日目には、地上の楽園より鋼鉄の軍勢が現れ、フリューゲルのあらゆる島々は永久の暗黒に飲み込まれることだろう。」

地上の楽園とはいったいどこを指すのか？もうお分かりかと思うが、これはまさしくヴェニス株式会社統治領のことである。ヴェニスは観光地域としての華やかさとは裏腹に、「警備員」と称する事実上の軍隊を、一時は総員204万人にまで拡大し、先の取締役会でもヘルトジブリール・レゴリス両国の支持を得て事実上の軍隊が承認される形となった。ヴェニスの警備員が民主的に管理統率されず、帝国主義者が暗躍する取締役会に操られることは言うまでもない。さらに驚くべきことに、株主総会開催時に周辺地域で大規模な電波障害が発生したとの記録もある。一部情報筋によると、この電波障害はヴェニス内部の秘密結社による取締役会出席者への大規模な思考盗聴と洗脳によるものであり、事前に情報を掴み防御策を取った我がセニオリスの代表者ーーイオニアス・エルステイン氏以外の出席者は秘密結社側に操られていた可能性も浮上しているのだ。ヴェニスの世界支配の野望は、すぐそこに迫っているのかもしれない。破滅的な"侵略戦争"による人類滅亡、まさにアルガスタが予想した未来が訪れないことを願うばかりだ。



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