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カルセドニー中央通信  カルセドニーの報道機関です。RB通信が中心となり発足しました。住環境委員会のもとに設置されています。
5月 10 (金曜日) 2019
【国際】有志連合軍、セニオリス地域に進駐 19:05  カルセドニー社会主義連邦共和国 
【国際】有志連合軍、セニオリス地域に進駐

 833年11月上旬に発効したセニオリス地域における治安維持活動の実施に関する協定(事実上セニオリス戦争の停戦協定)に基づき、我が国を含む有志連合(前記協定に基づく定義では、中夏人民共和国を含む7ヶ国)はセニオリス地域に進駐した。ある外交委員によれば、当初の予定では7ヶ国が7つの県それぞれに進駐軍を派遣する予定であったが、陸上部隊の海外派遣に積極的ではないロムレー湖畔共和国に代わり、同盟国であるレゴリス帝国の部隊が本来ロムレーの担当地域であったエンデルヴァルト県にも派遣されたという。

 停戦協定は先の「セニオリス地域平和維持活動実施声明」の内容を概ね踏まえており、セニオリス地域では近く有志連合監視の下で「正当かつ民主的な政府」を再建するための選挙が実施されるものとみられる。それに先立って、有志連合から報告並びに提言が発表されたが、その中でひと際目を引いているのは「民族対立の緩和のため、選挙結果次第ではブロワ県などのランガル人・カルス人の比率の高い地域を主権国家として独立させることを検討するべき」としている部分である。セニオリス地域に入り取材を行っている本紙記者からの報告によれば、これを受けてセニオリス人を主体としたいくつかの既成政党はすでにブロワ県内で国家統一を維持するための運動を行っているという。



【政治】内務公安委員長、ガーネット州内の治安悪化に苦言

 レント・ジャスパー内務公安委員長は、11月18日に記者団に対してガーネット州内の治安状態について言及し、州内の治安が悪化し、それがウェスタンカルセドニー州グロッシュラーライト北島の再開発の停止という形で波及していると述べた。ガーネット州は近年の「南の風」勢力の伸長に合わせて本土の諸州とは異なる特殊な扱いが続いており、本土の自主管理組織の経営網がほとんど届いていない。ガーネット州内の自主管理組織は内務公安委員会に所属するものも含め、ほぼ全てが「南の風」の影響下にあり、ガーネット州の治安状態は事実上「南の風」の活動状況によって決定される。この状況で内務公安委員長がガーネット州やグロッシュラーライト北島の治安状況に対して言及したのは、グロッシュラーライト北島の開発が「南の風」に委託されていることも含めて、事実上「南の風」への懸念であるとみられる。

 内務公安委員会は開国以降常に労働党から委員長を選出しており、レント・ジャスパー氏自身も811年から3期にわたり委員長を務めているベテランである。これまで表舞台に登場することがまったくないと言ってよかったレント内務公安委員長がわざわざガーネット州について言及するのは、事実上中央政府の手を離れていると言ってよい「南の風」への警戒感もさることながら、冰州連合の鎖国により商品供給の見通しが立たなくなったことで停止を余儀なくされているグロッシュラーライト北島の再開発に対して中央政府が期待を寄せていたことの裏返しと言ってよいだろう。

 レント内務公安委員長は治安悪化の原因について具体的なことは延べなかったが、記者団に対して最後に「州内の自浄作用に期待している」と述べ、治安回復のための具体策を「南の風」に対して期待している様子を見せた。
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