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3月 31 (日曜日) 2019
外務省、カズカズ共和国への渡航中止を勧告 他 16:49  トルキー社会主義共和国 


外務省、カズカズ共和国への渡航中止を勧告

828年1月、外務省はカズカズ共和国に関して渡航危険レベルを3に引き上げ同国への渡航を中止するよう勧告した。同国は我が国との間に国交を有しないことから渡航危険レベルは1に指定されていたが、827年に内乱の危険性から2へと引き上げられていた。外務省はこの指定に関して以下のように述べた。

「カズカズ共和国においては同地域を指導していたカズ・シャルスト氏の死去以降体制の再構築が試みられているが、方向性の異なる派閥との間での意見の衝突が長期に渡って続いており同国に滞在する観光者の間には不安が募っている。また意見を衝突させている同国の各派閥や同国の国内情勢について情報が不明の点が非常に多く未だに新体制発足の情報も入ってきていないことから、外務省としてはカズカズ共和国は既に事実上の内乱状態に陥っていると判断し、同国への渡航危険レベルを3へと引き上げ、同国への渡航を可能な限り中止するよう勧告する。また現在カズカズ共和国領内に滞在する邦人については同国政府が機能不全状態に陥っていており武力衝突の危険性も高まっていることから、身の安全を最優先に行動し場合によっては周辺国への退避や一時帰国も検討するよう勧告する。」

カズカズ共和国の体制その他の情報は非常に少ない。一部情報筋ではカズ氏死去後の体制で優位を得るため同国行政府では”帝国主義派”と”保守派”との間で苛烈な権力闘争が繰り広げられており、立法府は二大派閥の相互妨害により完全な機能停止状態にあると言われているが、現状では具体的な情報は存在しない。カズカズ共和国のこの混乱に関してはは伝聞や噂からなる雑多な情報が入り乱れているのが現状であり、政治体制の見直しを進めた同国の”共和国最高議会”がそれを乗り切り新体制を構築できるのかが注目されている。その後記者らからは同国についての質問が行われた。以下に一部を抜粋する。

―カズカズ共和国の政治について外務省が把握している情報を可能な限りお教えいただきたい

「外務省が把握しているカズカズ共和国についての情報は非常に断片的なものに限られており、同国の政治に関しては不明な部分が非常に多い。断片的な情報からカズ・シャルスト氏のカリスマが国家運営に大きく影響を及ぼしていたことは予想されているが、同氏が指導していた体制や同氏の死去後の状況は不明である。」

―カズカズ共和国との間に国交は存在していないとのことであるが、今後同国との関係をどのように取り持っていく予定であるか

「外務省においてカズカズ共和国に対し何らかの外交的行動を行う予定は現時点では存在しない。一方で現在同国に滞在する邦人の安全確保のため、現在様々なルートを通じ邦人の安全確保を全力を上げて行っている。またこの渡航中止勧告が同国との国交開設などを拒むものではないことをこの場において申し上げる。」



827年映画興行収入ランキングが公表

トルキー映画の指標を表す値がこれまでの配給収入から興行収入に切り替わったことに伴い827年の映画興行収入ランキングが集計され発表された。

第三位は巨大怪獣の出現に際した国家内部の動きを描いたダーマード・カルカヴァン監督の特撮映画「シン・いのら」がランクインした。従来の巨大怪獣に際した人物のドラマを描いてきた怪獣映画の伝統を根本的に覆し、国家内部に焦点を置いたこの作品は当初限られた映画館でのみ上映される”怪作”とされたが、上映期間後半に入り口コミなどから広まり全国へ及ぶ爆発的な人気となった。

第二位は不思議な物質により”アニマルガール”となった動物たちが動物的本能と人間的な価値観の狭間で葛藤し争うメフメト・ヨシザイール総監督の長編アニメーション「劇場版のけものエネミーズ」がランクインした。テレビアニメとして824年に放映されて以降大人気シリーズとなったのけものエネミーズの集大成とも言われたこの作品はグッズが軒並み売り切れとなる”のけエネ旋風”を生み出した。またアニメの監督から本作品の脚本・アニメーション監督を努めまさしくのけものエネミーズの顔となっているタッキー氏はこれらの功績からトルキーアニメ界の最高の栄誉と言われるフゼイフェ賞(メディア部門)を受賞した。

第一位には資本主義社会で生きる男性が同僚との競争に敗れ堕落していく物語を描いたハムゼ・アイドアン監督の実写映画「青の砦」が付いた。監督自らの経験が加わっていると言われるこの物語は社会に蔓延る闇のみでなく人に潜む欲求の恐ろしさをも描き出し、社会主義社会に生きるトルキー国民の恐怖を掻き立てた。アイドアン監督は既に次回作の制作に取り組んでいると発表しており、ファンらの期待は最高潮だ。また828年2月には同作品の小説版も発売され、こちらもベストセラーとなる大人気を博している。

827年はブームを巻き起こした映画が並び立つまさに爆発の年であり、このところ下火と言われたトルキー映画界にとって大いなる進歩の年と言えるだろう。

おわび

映画興行収入ランキングの公表を報じた記事において誤った年月を記してしまっていたため、訂正いたしました。読者の皆様方におかれましては誤った情報により混乱を生んでしまったことをお詫び申し上げます。



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