第3回議会選で与党敗北

　議会選挙法が改正され、議会選が12月執行に変更になって初めて行われた議会選で与党が過半数を割る敗北を喫した。御岳国民党は2議席減と損害は薄く、第一党の座を守ったが連立相手である御岳共和党が大苦戦。8議席減の大敗北の結果、与党過半数割れとなってしまった。原因は同党が連立政権において存在感を示せず、無党派層の支持を失った事が挙げられている。十七月夜総理は大勢が決まった後に改憲を開き、「もっと支持を広める必要があったのにそれを怠った私に責任がある」として総理の辞任を表明した。一方で「穏健な社会主義」である「民主社会主義」を掲げる新党みらいが躍進し、野党第二党である改革保守党に迫る議席を得た。党首の土居京子氏は「国民の皆様の意思がこの大きな山を動かし、議会に新しい風を吹き込んだ」と勝利宣言した。

　新内閣は第一党である御岳国民党を中心に作られると見られ、順当にいけば党総裁として選出された森近雄之介氏が総理大臣に就任する。



中夏人民共和国へ連絡官派遣

　外務局は中夏人民共和国に外務連絡官として大星澄佳氏の派遣を決定したと発表した。同氏は九舞女に連なる大星家の出身で、御岳山大学を卒業したばかりの新人。識者からは「先日政府が崩壊したとみられるヴォルネスク・スラヴ共和国の代替では」との声があがっている。

　第2回共和国議会選挙が行われ、与党2党が過半数を得た。これにより十七月夜内閣は継続するとみられる。

　今回の選挙から中選挙区枠が大幅に拡大され、各党は増加した議席を狙い激しい舌戦を繰り広げた。社会自由党は一時期非常に増加した失業者を味方につけて政権交代を達成するのでは、と見られていたが十七月夜内閣は都市開発を進め、失業問題を解決。これ以外に失策を出来るだけ抑えた事も影響し、政権の維持に成功した。自由社会党は政権への評価を巡って一部の中道に近いスタンスを取るグループが離脱したことも重なり、議席を減らした。

大社共和国基本法の制定後初めての選挙が行われ、投票所には民主化を待ちわびた多くの人々が詰めかけた。

開票の結果、大方の予想通り民主化の最大貢献者である十七月夜弥生氏率いる中道右派の御岳国民党が第一党を勝ち取った。十七月夜氏も首都門前選挙区でトップ当選を果たした。しかし選挙前に報じられた、比例区の候補者であった山井宏氏の贈賄疑惑により過半数の確保に失敗した。山井氏は選挙直前に比例区名簿から削除されている。十七月夜氏は「一回目という記念すべき選挙からこのような事態が起こってしまったことに対し、お詫びを申し上げます。」と謝罪したが、党首の辞任は否定した。政権は御岳国民党と中道政党である御岳共和党の2党による連立政権が有力。