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2019
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Tribune de Lomeray ロムレー共和国の新聞社 | ||
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1月 16 (土曜日) 2016 | ||
巨大隕石災害から一年 / 世界社会不安、共和国には影響なし ほか | 16:21 ロムレー湖畔共和国 | |
【政治】巨大隕石の被害に関して合同対処委員会は報告書を中央議会に提出 去年10月に共和国の北東部ポワンクール市近郊に落下し、ポワンクール市全域に壊滅的な被害をもたらした巨大隕石災害からの一年が経過した。復興にあたって、合同対処委員会は報告書をまとめ、中央議会に提出した。報告書の内容の概略は以下の通り。 ・巨大隕石の落下地点である国有地について、本災害に関するメモリアルパークとする方針の議決に伴い、被災状況の保存、慰霊碑や記念館の建設、国立墓地の設置を決定した。国立墓地については既に犠牲者遺族からの希望が殺到しており、この整備事業を他事業に先行して行うものとする。 ・クレーター跡にリプフェール湖の湖水が流入して発生した水没について、排水活動の迅速化のため、ハザードマップの見直しを求める。 ・観光資産の集中する南西部は被害を免れたため、これを活用することで国内経済は維持できると見込まれるが、それにあたってはポワンクール市の復興と両立するべく適切な方策が必要である。 ・隕石の衝撃に伴う地盤変動によってリプフェール発電所の一時的な稼動停止について、一部で再稼動の遅さに対する指摘がなされている。本件についてはその過程の確認を要する。 ・安全保障局で進行中の隕石迎撃衛星開発計画について、その実現を急ぐべく特別の措置を求める。 ・レゴリス帝国からの救助隊の活躍は、締結間もない安全保障条約が有効に機能していることを国内的にも国際的にも証明するものとなった。 ・ストリーダ王国からの援助物資として送付された資材について、中央議会には復興のため適切な配分決定を期待する。 ・以上の国際的支援について、改めて感謝の意を表明する。 ・災害という極限状況下にあっても総じて国内の安寧秩序は保たれていた。被災後に発生した世界社会不安の影響も確認されていない。 ・復興は遠い道のりではあるものの、社会的安定があればそれは可能である。そして我々の社会は今も安定していることを確認する。 【国際】世界的な社会不安発生、共和国には影響なし フリューゲル暦623年初頭、中程度の社会福祉制度の整備された先進諸国の社会情勢が不安定化、一部の国では大規模な暴動に発展する事態が発生した。 これについて、巨大隕石で最大都市が消滅するという未曾有の危機にある共和国ではあるが、共和国の社会保障水準は世界標準から見ても既に著しく高い水準となっていることから社会不安の影響は確認されておらず、ロムレー市及びサン・トゥルミエール市は平穏を保っており、災害復興への影響は今のところないとのこと。国際的な満足度指標においても共和国はこの事態の前後を通して世界最高水準を維持している。 本件について各国は社会保障給付を拡大することで対応にしたが、これは各国の財政支出を悪化させ、国際経済に影響を及ぼす懸念がある。これについては今後の動向を注視したい。 【政治】レゴリスとの相互安保で深まる軍事面の連携 レゴリス帝国との相互安全保障条約の締結から3年が経とうとしている。 先の巨大隕石災害の際の同国からの救助隊の活躍は未だ記憶に新しい。これにおいては初動から混成救助隊の派遣までの対応も迅速であり、救助された被災者の多くが彼らの速やかな対応によって得られたものである。 また、この災害を受けて急ピッチで進められている迎撃衛星の開発計画においても、レゴリスの軍事技術の貢献するところは大きい。 巨大隕石災害からは目を離してもレゴリスとの相互安保は共和国に大きな軍事的利益をもたらしている。レゴリス軍事顧問団の指導の下、共和国軍の練度は大きく上昇したし、装備の改善にも大きく寄与した。 救助隊の活躍に感謝の意を表明する中央議会の決議の際のプロスペール・アルベリク・ジャンベール議長の演説で「最上の盟邦」と表現されたレゴリス帝国との連携は、今後も強化されていくことになるだろう。 【経済】滞在客1000万人強で安定、今後の観光業拡充の方策は 共和国の滞在客が1000万人に到達して以来、共和国の観光客の増加ペースは巨大隕石災害の影響もあって弱まり、結果としてここ2,3年の間滞在客は1000万人をやや超える程度の水準のままで推移している。 このような現状において、観光局は次の目標として滞在客1500万人を掲げ、更なる観光客誘致と観光業の振興を図ろうとしている。 その目標の実現にあたっての方策は、既に国際的に高い集客力を持っている避暑・保養地としての長期滞在客やパッケージツアーを利用する短期の観光客を拡大するというだけではない。 次なる観光客誘致のターゲットとして、世界社会不安の影響によって給付水準が拡大した先進国の年金生活者や障碍者などの社会保障受給者、既に国内の福祉水準が高いことも活かしてこれらの層に対しても訴求力のあるサービスを提供していこうというのが今回の観光局の観光業振興政策の骨子になる。 | ||
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