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The Weekly Telegraph  
7月 24 (金曜日) 2015
総督退任,総督選挙 04:51   
【総督選本格化へ、三つの州で擁立の動き=テレグラフ・ウィークリー アゼロティータ総局】

 プラエトリア直轄州・ストラディオ支州・クリバナリウス支州の選挙管理委員会は、期限までにそれぞれ一名ずつ候補者の擁立が確認されたと発表した。同日、内務省選挙管理委員会はこれら三つの州の候補者擁立を認め、正式に総督選挙を開始した。

◆プラエトリア直轄州

アゼロティータ行政長官のエウジェーニオ・カルカテルラ(Eugenio Calcaterra)氏が立候補。与党社会民主同盟右派推薦。ベルドルト・アルベルティーニ前総督が選挙支援を表明。アルベルティーニ政権時の政策を全面的に継承。

 ▼エウジェーニオ・カルカテルラ氏の政策

 ○外交:ヴェールヌイとの関係強化,アルドラド帝国への継続支援。及び多角的外交の展開

 ○安全保障:陸空軍兵力をフリューゲル暦650年までに50万,海軍を15万人規模までに拡大。他国からの装備品購入も視野

 ○経済:経済規模をフリューゲル暦650年までに現在の3倍に拡大,所得倍増を打ち出し。インフラの全国的な拡大 

◆ストラディオ支州

内務省国家警察庁長官のエイビア・キアルージ(Arvia Chiarugi)氏が立候補。与党社会民主同盟左派推薦。マルグリット・リッカルディ内務委員が選挙支援を表明。アルベルティーニ政権時の政策の一部撤回

 ▼エイビア・キアルージ氏の政策

 ○外交:特定の国家との関係強化は行わず全国家との対話外交を展開

 ○安全保障:陸空軍兵力をフリューゲル暦650年までに20万,海軍を5万人規模までに拡大。過度な軍拡には明確に反対し、自衛権の確立を目指す

 ○経済:無用な混乱を避けるため、経済規模を限定的な拡大に留める

◆クリバナリウス支州

ウェールリズセ全労働者運動会長ブルーノ・コルシ(Bruno Corsi)氏が立候補。野党全党が推薦。ウェールリズセ全労働者運動が選挙支援を表明。アルベルティーニ政権時の政策を痛烈に批判、全面的な見直しを表明。

 ▼ブルーノ・コルシ氏の政策

 ○外交:社会主義圏への接近を明言

 ○安全保障:陸空軍兵力を5万,海軍兵力を1万と警察権以上の拡大は行わず、外国への防衛依頼を検討

 ○経済:財閥や大企業の全面的な解体,所得の平等化断行を宣言

正式な選挙戦は603年10月から行われ、603年12月にも公表される見通し。



【アルベルティーニ総督退任】

 586年8月に組閣されたアルベルティーニ総督以下閣僚によるアルベルティーニ内閣は603年8月、正式に退任した。(本来の退任は602年11月。総督選挙の規定改正のため任期を延長し在職)十七年もの長期政権で、野党からは開発独裁的と批判されたこともあるアルベルティーニ総督ではあるが、その退任には与野党問わず惜しむ声も聞かれた。

 外交・経済面では世界各国との協調を掲げた。

 最大の友邦であるヴェールヌイ社会主義共和国との治安維持協定を締結、更に首脳会談に臨むなど関係強化を行い、他にアルドラド帝国の民主化に強い期待と関心を寄せていた。エーラーン教皇国からは内政顧問を受け入れ、経済発展に一層の弾みをつけ、ティユリア連合王国との貿易によって大量の開発資材を潤沢に入手するなど、積極的な外交により共和国の発展に寄与したのは疑いもない。

 軍事面では目だった業績はないが、十七年間もの間流血事件など新興国に珍しくない内乱も起きず、安定した統治を見せたのはアルベルティーニ総督の手腕に他ならないだろう。

 退任式では後任と目されるエウジェーニオ・カルカテルラ行政長官が代表し総督の業績を称えた他、エーラーンから招かれている内政顧問のフランツ・フォン・ビツィンガー枢機卿にアルベルティーニ総督から国家功労勲章が授与された。
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第二回統一議会選,アルドラド批判,他 22:21   
【第二回統一議会選:アルベルティーニ総督を支持する社会民主同盟が勝利】

 第二回統一議会選が593年6月に行われ、社会民主同盟が民選議会(旧右評議会)において26議席(定数は40議席)を獲得し勝利した。第二党となったのは現政権の外交姿勢と経済政策を批判する労働党で、14議席。アルベルティーニ総督が信任された形で、アルベルティーニ政権は今後農・商業振興と軍備、社会福祉政策を進める。対外政策としてはアルドラド民主化協議、ヴェールヌイとの関係強化、エーラーン布教団の活動拡大に向けた協議を謳っている。

【総督府:アルドラド帝国政府を批判】

 総督府は選挙後の総督会見で、アルドラド帝国政府が軍事訓練を行っている事に対し「アルドラド帝国政府は民主化にあたって、金がない、燃料がないといっているが、その一方で、軍事訓練を行う金と燃料はある。アルドラド帝国政府は民主化を進める気が全くないのではないか」と批判した。同国政府はウェールリズセ外務省に民主化に当たっての事前協議を行うことを承諾したが、以後何等アクションを見せずにいる。今声明はアルドラド帝国政府への不信感を露にした形。

【経済政策:首都圏に防災設備を配備】

 ヴェールヌイ社会主義共和国からの鉄鋼支援を受け、総督府は首都圏を中心に防災機能の充実化のため予算案を議会に提出。労働党の反対にはあったものの、予算案は可決された。しかし地方からは地方軽視の批判を蒙り、首都では10万人規模のデモ行進が行われた。
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