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The Weekly Telegraph  
2月 09 (火曜日) 2016
【建国五十周年式典挙行される∥カルセドニーとの関係悪化∥連邦軍、セビーリャ全土に空爆】 21:06   
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       The Weekly Telegraph

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━フリューゲル暦636年 11月29日




【建国五十周年式典行われる】

 ウィリーツェンでフリューゲル暦636年3月16日、建国五十周年式典が挙行された。式典の初めに、ミハイル・スウィトナー大統領は演説を行った。演説全文は以下の通り。

――――――――――――――――――

 50年前にリアライン、現在のウィリーツェンの地に宇宙船が降り立ってから、すでに半世紀が経ちました。我が国は経済面では驚異的成長を遂げており、ENECの議長国としての役割を如実に果たしている他、国際政治においても十分な影響力を有するに至りました。これは故アルベルティーニ初代総督や、カルカテルラ第二代総督の政策の芽が、ゆっくりと、されど確実に育った故であるといえるでしょう。さて、620年代から630年代前半において、我が国は様々な問題への対処に迫られました。フリューゲル同時社会不安は590年の危機以上に深刻なものとなり、連邦にとっての暗黒の日々でありました。フリューゲル世界にも暗雲が立ち込め、ヴァノミス問題においては無辜の市民が政府によって虐殺されるという悲劇が、クイーンズ問題においては我が国の在クイーンズ大使であるジョヴァンニ・ディ・マルキオ大使他数十名の大使館職員が悪逆非道のクイーンズの謀略によって殉職する事態に至り、同時に同国政府による無差別テロ予告は、各国を一時の混乱に陥れました。連邦はこれらの理不尽に対して清冽と立ち向かい、ヴァノミス問題をエルツ及びアルドラド帝国、永久同盟、新興諸国経済理事会と共に解決へと導き、クイーンズ問題においてはエーラーン教皇国との密接な連携によって問題を解決へと導きました。これはひとえに、我が国が数多くの友邦に恵まれたからといえるでしょう。我が国はこれからもこの方針を堅持し、国際社会の秩序に挑戦、また国際社会を挑発する輩を許容せず、友好国、関係機関と共に断固とした措置をもって連邦市民、ひいてはフリューゲルの全ての善良な市民に資するべく精力的に活動を行ってまいります。

連邦は今日、平時においては90万人もの兵員を有し、予備役も含めれば150万人以上もの将兵が連邦の安全保障環境とフリューゲル世界の安定に寄与しております。630年代には宇宙進出を果たし、またクイーンズ、ヴァノミス等に海外駐屯地を有し、全世界的にその活動範囲は広まっております。活動範囲が広まるということは、責任は確実に重いものとなります。連邦は責任を放棄せず、国際社会に信義と公正さをもって接する外交方針を堅持いたします。

――――――――――――――――――

 演説後はパレードや晩餐会等が行われ、各国代表との懇親、懇談が行われたが、対応に温度差も見られ、式典前にカルセドニー島共和国外相のリヨネ・アメジスト氏と外務参事が会談したが、物別れに終わる等のハプニングもあり、ENEC関係国や友好国と和やかな雰囲気を築く一方、カルセドニー島共和国の首脳部とは一定の距離を置く複雑な式典ともなった。尚、関係悪化が取りざたされていたストリーダ王国からはエマ・ブレンケ副首相兼外相が首相信書をスウィトナー大統領に手渡したことで、こうした懸念を払拭し、両国の友好関係を示す形となった。こういった対応の差に大統領府の関係者は「あまりにジャスパー大統領に礼を欠くのでは」と懸念を示したが、直後にセビーリャ情勢の悪化等の報もあり結局関係改善模索は断念された。



●ヴェールヌイ社会主義共和国首相フェリックス・ティシチェンコ氏、上下両院合同会議で外国首脳として初めて演説

 尚、式典翌日には、フェリックス・ティシチェンコ首相が上下両院合同会議で、外国首脳としては初めて演説を行った。ティシチェンコ首相の演説は以下の通り。

――――――――――――――――――

このたびはウェールリズセ連邦共和国建国50周年という貴国にとり重要な節目に際して、上下両院合同会議にヴェールヌイ社会主義共和国閣僚評議会議長としてお祝いを述べさせていただく機会を与えられましたことを、心より光栄に思います。そして共和国政府と全人民を代表し、ウェールリズセの政府と人民に温かい祝賀の意を表するものです。本当にあめでとうございます。

ウェールリズセ共和国が誕生してからの50年間、ウェールリズセ人民は団結して祖国の富強を図り、また世界各国が注目すべき成果を収めてまいりました。

ウェールリズセとヴェールヌイは民主、法治、人権などの共通の価値観を有しており、双方は密接かつ友好的関係にあります。平和友好条約締結、またはENEC創設以来、双方は援助、投資、外交協力等を通じて、相互の利益を促進し、積極的かつ柔軟に関係深化を図ってまいりました。これは双方に政治変化があったとしても、けして左右されることのない盤石の信頼関係であるといえるものです。

ウェールリズセは、経済においては質を向上させ、効率アップをめざすことを中心とした新たな段階にあります。高速な成長の維持とともに経済構造の調整、改革の促進が求められましょう。これはENEC加盟国の多くに当てはまる課題でもあります。歴史上、この課題を円満に遂行できなかったが為に、少なくない被害を被った国は枚挙に暇がありません。我が国は経済構造の構築調整の分野において、世界に類を見ない圧倒的な強靭性を有しております。社会主義統制経済という大きな差異はありますが、このノウハウをウェールリズセをはじめとしたENEC加盟国、または共通の価値観を有する有望な新興国に対して惜しみなく提供し、また必要に応じた物的支援を通じ、その発展と安定化を継続して支援してまいります。

そして今よりもなお発展して活力あるウェールリズセ、全ての友好国、そして我が国が力を合わせ、世界の平和発展に寄与していこうではありませんか。

最後にあらためまして、ウェールリズセ連邦共和国とヴェールヌイ社会主義共和国の友好関係の発展、国運隆昌、皆様のますますのご健勝とご多幸を祈念いたしまして、建国祝賀の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

ヴェールヌイ社会主義共和国閣僚評議会議長 フェリックス・ティシチェンコ

――――――――――――――――――

 上下両院の議員は満場一致の起立、拍手を送り、スウィトナー大統領も別荘にティシチェンコ氏を招待して夕食を共にする等、建国以来続くヴェールヌイとの友好関係を改めてアピールした。

――――――――――――――――――

●ストリーダ王国首相親書

首相親書

 この度は、ウェールリズセ連邦共和国の建国50周年を心よりお慶び申し上げます。

 ウェールリズセ連邦共和国が今日まで発展を遂げ建国50周年という大きな節目を迎えられるのも、ウェールリズセ国民の皆様による弛まぬ努力の賜物であると敬服しております。また、今後ともストリーダ王国とウェールリズセ連邦共和国の両国が共に困難を乗り越え、両国の友好関係が一層の発展を遂げることを祈願するものです。

 末筆ながら、ストリーダ王国政府および国民を代表して、ウェールリズセ連邦共和国の益々のご繁栄とウェールリズセ国民の皆様のご健勝を心より祈念いたします。

ストリーダ王国首相 レベッカ・エッカーマン

――――――――――――――――――

【各国代表】

ヴェールヌイ社会主義共和国 フェリックス・ティシチェンコ首相

成蘭連邦王国 黒石治憲国王陛下,伊村重雄首相

レゴリス帝国 久本寺森羅副総統兼財務相

エーラーン教皇国 ゾロアスター3世聖下

ノホ・ヘレコ連邦 マカァオ・タレッダ首相

ロムレー湖畔共和国 アンドレ・フィールズ議長

コーデクス共和国 ゲオルゲ・ツェラーン行政局長官

テークサット連合 アンヴァード・イズレン首相以下主要閣僚

エルツ帝国 セリーナ・ワイラー外相

アルドラド帝国 ヘクター・リーツマン外相

ストリーダ王国 エマ・ブレンケ副首相兼外相

ガトーヴィチ帝国 パドロスタク=オリェヴィチ=リーソフ大公殿下(文部科学大臣)、ヒスト=アミノヴィチ=ベルキーロフ外政大臣

カルセドニー島共和国 リヨン・ジャスパー大統領,リヨネ・アメシスト外務大臣

(招待を受けた国家の中で記載漏れ等ありましたらご一報下さい)



【カルセドニー島共和国との外交関係を格下げ】

 外務省報道官はカルセドニー島共和国との外交関係を22198期に格下げした事を明らかにした。理由として「同国の外交方針に幾何の危惧を有するに至った」として、クイーンズと同様の理由を説明した。これらの背景にはセビーリャ問題でのカルセドニー側の性急強硬的な介入姿勢もあると見られ、情勢に詳しい関係者は「『急ぐなら落ち着け、急ぐと無駄を生む(More haste, less speed. Haste makes wast.)』という諺もある。まさにその例の最たるもの」とカルセドニー側の性急で、強硬的な姿勢が原因との見方を示した。尚、一時連邦政府が最後通牒をカルセドニー側に送る等、一触即発の状況に陥ったが、カルセドニー側が謝罪した事で衝突回避が図られた。



【連邦軍、セビーリャ全土にミサイル攻撃や空爆を展開も、サントテルザ管区防空司令部、首都管区防空司令部が相次いで迎撃体制の不備を謝罪】

 連邦政府は22925期、セビーリャ民主共和国との戦争状態に突入したと発表した。連邦軍はこれまでに数百発近いミサイルを投入し、数百発の爆弾をセビーリャの国土に投下したと見られている。この一連の軍事行動により、セビーリャの全土が焦土となりつつある一方で、セビーリャの私兵組織が使用した粗悪なミサイルがウェールリズセの上空で爆発した事で市街地に破片が落下、負傷者が出る事態となっており、迎撃の遅れを各管区の防空司令部が謝罪する事態となっている。エルツ帝国軍も本次戦争に参加しており、軍関係者は「エルツ帝国軍の無駄のない作戦行動には感服する他ない」と感嘆の声を漏らした。
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1月 25 (月曜日) 2016
【クイーンズ連邦に宣戦布告,「この上ない怒り」「深い失望」】 23:58   
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       The Weekly Telegraph

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━フリューゲル暦634年 5月30日


【号外:連邦政府、クイーンズ連邦に宣戦布告。第一、第三艦隊がサンジュブレとサントテルザを出港】



 連邦政府はクイーンズ連邦駐在大使と大使館員が殺害された事件を受けて、「この上ない怒り」と「深い失望」の表現を用いて最上級の非難声明を発表した。政府関係者によると、事件発生以前、連邦政府は48時間以内の大使館要員の相互撤収をクイーンズ連邦側に通告していたが、クイーンズ側はスラブ主義者を装い、相互撤収完了前にウェールリズセ大使館の機密資料を奪取すべく大使館を襲撃したものと見られている。クイーンズ連邦はウェールリズセ大使館への侵入又は損壊に対し使節団の公館を保護するため、及び公館の安寧の妨害又は公館の威厳の侵害を防止するため適当なすべての措置を執る特別の責務を有するが、これを事実上無視したに等しい暴挙に対して、国内からは激しい怒りの声が上がっている。

 連邦国防省の報道官は、海外派遣軍(WEF)クイーンズ方面軍の司令官に海軍総司令官のティサ・ラスロー上級大将を選任、クイーンズ全土制圧の現場指揮に当たらせる事を決定した。すでに第一、第三艦隊が国内の軍港から出港し、国内の各基地では厳戒態勢が敷かれている。
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【衛星打ち上げ成功∥レゴリス帝国足柄上級大将帰国∥渡航安全情報を更新】 22:01   
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       The Weekly Telegraph

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━フリューゲル暦634年 5月29日




【人工衛星の打ち上げに成功、アシス(Waleridse Aeronautics and Space Integrated System:W-ASIS)の運用を開始】

 ウェールリズセ航空宇宙局は、ウェールリズセ初の気象衛星及び観測衛星の打ち上げに成功したと発表し「今後の災害情報等のデータ収集の迅速化を図る」とした上で、「迎撃衛星の打ち上げも決定されており、成功すれば気象・観測・迎撃の三衛星で構成されるアシスの運用が充実化し、国民生活がよりよいものとなるだろう」と述べた。軍事衛星の打ち上げについては言及しなかったものの、専門家はENECにおける軍事連帯の枠組みが決定されれば、速やかに打ち上げられるとの見方を示した。

【足柄真瑠璃海軍上級大将にウェールリズセ海軍元帥号と名誉市民権を授与】

 大統領府と連邦国防省は、レゴリス帝国軍事顧問団長を務めた足柄真瑠璃海軍上級大将に対して、外国人としては初となる海軍名誉元帥号と、外国人二例目(外国人に対する授与はエーラーン教皇国のフランツ・フォン・ビツィンガー枢機卿が初)となる名誉市民権を授与した。ミハイル・スウィトナー大統領は式典で「ウェールリズセの海軍が、自国を守り得る矛と盾を有するに至ったのは、足柄真瑠璃名誉元帥以下レゴリス帝国軍事顧問団の寄与する所が大であり、ウェールリズセを代表し御礼申し上げる」と述べた。

【クイーンズ連邦に対し外交関係格下げを通告、ノホ・ヘレコ連邦には公式な外交関係再開設を打診】

 連邦外務省は今月、クイーンズ連邦に対し「外交姿勢に幾何の危惧を有するに至った」として、外交関係の格下げを行った。格下げが実施されたのはシェロジア共和国、ノホ・ヘレコ連邦に続き三例目。また、ノホ・ヘレコ連邦に対し、先の報告書発表を高く評価した上で、公式な外交関係の再開設を打診した。

【連邦外務省、国外安全情報を更新】

連邦外務省は渡航安全情報を更新し、邦人に対して原則【Bランク以下の国】に渡航する際(第三国経由含む)には十分な注意を、【Dランク以下の国】には原則として渡航しないよう呼びかけた。(公式な外交関係を有する国、或は利益代表部設置国を対象)

【A+】

レゴリス帝国∥成蘭連邦王国∥ヴェールヌイ社会主義共和国

【A】

エーラーン教皇国∥エルツ帝国

【A-】

アルドラド帝国∥ストリーダ王国∥ノホ・ヘレコ連邦∥コーデクス共和国∥ロムレー湖畔共和国

===========注意情報===========

【B】

ミッドガルド帝国

【C】

アリア連邦∥タヂカラオ国∥カルセドニー島共和国

===========極めて危険===========

【D】

テークサット連合∥フリュー第二帝政∥ベルサリエーレ王国

【E】

エウシウワンジャ共和国∥クイーンズ連邦



その他ヘッドライン

【ストリーダ王国とのホットライン設置がほぼ確実か】

【ヴァノミス問題の収束に向けた会合が開始】
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1月 19 (火曜日) 2016
【政府関係者、困惑を隠せず】 21:00   
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       The Weekly Telegraph

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━フリューゲル暦633年 5月29日


【大統領府報道官「コメントをする気も起きない」】

 ウェールリズセ大統領府報道官は、定例会見でストリーダ政府報道官発言に対して「ストリーダ王国政府が外交努力を怠った以上の理解をする事は出来ない」と辛辣にコメント。「同国政府がベルサリエーレ王国に対して、真相究明の為の調査申し入れを行った事実はないし、ベルサリエーレ回答はあくまで『説明∥謝罪∥引責』の三種のガトーヴィチ要求に対して『説明以外の要求は不当であり拒否する』としているのみである」とした上で「同国政府は説明の意思がある事を再三表明しているし、当時の段階で説明以外の要求、つまり謝罪及び引責の要求が不当であるとのベルサリエーレ回答は一定の適切性がある」とコメント。要求拒否はあくまでこのガトーヴィチ要求に留っており、「調査団派遣等の要請に対する拒否に言及はしていない」,「調査を拒否しているという予断に基づく制裁措置である事が明らかである以上、同国政府(ストリーダ王国政府)の外交努力/対話努力の欠如以外の表現を行う事は出来ない」と一蹴した。制裁解除を示唆した事については「一定の評価を行う」とのみの発言に留まり、外務省関係者は「読解力以前の問題なのでは」と困惑を滲ませた。



【時系列解説:政治部】

●ガトーヴィチ帝国帝国新報報道

632年7月 ガトーヴィチ帝国政府発表

"ベルサリエーレ(狙国)政府による自国民へのミサイル発射について、ガトーヴィチ(瓦国)政府は強い憤りを表明し、説明と謝罪、引責を行わなければ更に国際的に孤立させると断言した。」"



●ガトーヴィチ政府発表に対する対する回答:ベルサリエーレ王国カルタニア国営放送局

632年7月下旬 リベラトーレ・パッサリーニ宰相発言

"『再度説明するがミサイルの発射は無政府主義者に対する鎮圧活動の一つでありゴリツィアに近い東レベルギウスの治安回復は急務であり適切な取り締まりである。』

とコメント及び説明を行い説明以外の全ての要求(ガトーヴィチ要求)は不当なものであるとし拒否した。"



●ストリーダ王国、スコッチランド共産主義同盟等が制裁措置を表明



●ノホ・ヘレコ連邦が調査団派遣をベルサリエーレに打診、ベルサリエーレ側は許可



●連邦政府(ウェールリズセ),「拙速な制裁措置」表現
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【制裁措置に大統領府報道官「順序を履き違えている」】他 18:24   
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       The Weekly Telegraph

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━フリューゲル暦633年 5月18日


【ストリーダ王国報道官発言に対して大統領府報道官「順序を履き違えている」】

 ウェールリズセ大統領府報道官はストリーダ王国政府報道官の記者会見における発言について、定例会見で「順序を履き違えている」と指摘。「ベルサリエーレ王国の疑惑については同国政府に責があるが、疑惑は疑惑に過ぎないのであって、疑惑の段階で制裁に踏み切る事が適切な対応だったとは考えられない」とした上で「疑惑の段階では先ず調査を行うべきであるし、その意味でノホ・ヘレコ連邦の調査団派遣こそが本対応において最も適切。仮に本件が調査の結果、事実ではないと確認された場合にはストリーダ王国政府に限らず、制裁を実施した各国は制裁の責任を取らなければならない」とコメントし、事実確認を行ってからの制裁措置が最善であり、事実であった場合に然るべき措置をとる事に対しては反対していないとの立場を強調した。

 外務省報道官も定例会見で「事実確認を伴わない拙速な制裁は却って関係の硬化を招き、外交上の緊張を生みかねないもので、結果的に不必要な紛争事態に発展しかねない」と発言。「関係各国の理性的な対応に期待する」と締めくくった。ある政府高官は「平和主義的傾向にあったストリーダを始めとする制裁実施国の今回の対応は驚いている。世界的に社会不安が加速している証左ともいえる」と国際情勢の不安定化に緊張感を滲ませた。

その他ヘッドライン



【ノイエクルス連邦と大スラブ主義の対立が鮮明に――武力衝突に発展か?】

【クイーンズ連邦とベルサリエーレ王国の舌戦が活発化――政府関係者「極めて下品な罵倒の応酬」】 

【ENEC第三回総会、年内に開会「テークサット情勢の改善∥ヴァノミス問題の最終的かつ不可逆的な解決∥資源規制の動きに対する対処の三議題が軸か】

【数カ国と安全保障条約締結を検討――外務省高官「調整段階」】
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【ベルサリエーレ情勢に言及∥資源輸出国で広まる規制の動き】 00:30   
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       The Weekly Telegraph

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━フリューゲル暦633年 4月2日


【大統領府が公式にベルサリエーレ情勢に言及、「拙速に過ぎる」】

 大統領府報道官は、ベルサリエーレ情勢について「ノホ・ヘレコ連邦等による国際的な調査結果を待つ」とした上でベルサリエーレ側に疑惑が持たれている事は認めつつも、現段階での経済制裁措置に踏み切った各国に「拙速に過ぎる」とコメントした。ノホ・ヘレコ連邦等の調査団を受け入れる方針をベルサリエーレ王国が見せているにも関わらず、調査結果を待たずに制裁に踏み切った事は擁護のし様が無いと辛辣に指摘。「現段階では疑惑は疑惑に過ぎない。拙速な制裁は深刻な対立危機を誘発しかねず、仮に本制裁が原因で紛争が生じた場合にその責任は制裁国側にある。戦いの引き金を先に引いた側に対して、連邦は適切な措置を執る」と述べた。また、ベルサリエーレに対する今後の対応については、ノホ・ヘレコ連邦の調査報告書を吟味した上で検討するとした。

ENEC等への議案上程については、「現時点では検討していない」としながらも「情勢次第では十分に有り得るし、またテークサット情勢も絡めて第三回総会がENECの正念場となるだろう」と述べた。



【「輸出規制と題した自由貿易の阻害が我国の安全保障を脅かす恐れ」連邦上院軍事委員会】

 連邦上院の軍事委員会において、エドガールド・アルベルティーニ軍事委員長は、カルセドニー島共和国を始めとする資源輸出国が一部資源の輸出の規制を検討していることについて「連邦の安全保障に影響を及ぼす可能性がある」とした上で、輸出規制を「好ましくない」と不快感を示した。連邦が輸出要件を満たさない可能性は低いが、輸出規制を行う風潮が広まれば世界的な資源不足に拍車がかかりかねないと危惧されており、とりわけ鉄鋼や石油は国家の安全保障に密接な関わりを持つため、連邦の安全保障に対する脅威との声も挙がっている。

 連邦国防省の報道官は定例会見で「仮に輸出要件を満たさなかった場合は、我が国の安全保障に致命的な影響を与える恐れがあり、輸出規制は連邦に対する間接的な攻撃に等しいものと見做さねばならない」とした上で、「資源輸出国が良識ある判断を下す事に期待したい」と述べた。



その他ヘッドライン

【ヴァノミス問題が収束の方向へ=外務省「調整中」】

【国産長距離爆撃機の開発に着手。レゴリス・ミリタリー・インダストリーズ(RMI)が技術提供】
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1月 16 (土曜日) 2016
【政治】ウェールリズセ同時選挙、第一党に社会民主同盟が復帰 16:49   
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       The Weekly Telegraph

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━フリューゲル暦632年 11月14日


【ウェールリズセ同時選挙、国家ファシスト連合と社会民主同盟が政権与党に。共産党も躍進】

 同時多発暴動から9ヶ月、ウェールリズセでは大統領の辞任と議会の解散が同時に行われた。今回の選挙ではウェールリズセ人の結束主義を呼びかけるウェールリズセ・国家ファシスト連合と、586年から600年代前半まで政権の座を握った社会民主同盟が提携し、選挙戦を展開。社会不安問題と、ENEC諸国との連帯、ヴァノミス問題で宥和に転じた外交政策が批判を浴びたウェールリズセ・キリスト教社会同盟は選挙戦で厳しい戦いを強いられ、選挙の結果、第一党の座から転落した。民選議会では総議席数50の内、社会民主同盟が17、国家ファシスト連合が14、ウェールリズセ・キリスト教社会同盟は13、民主協働党から改称した共産党は6の議席を獲得。大評議会では総議席数35の内、社会民主同盟が14、国家ファシスト連合が10、ウェールリズセ・キリスト教社会同盟は8、共産党は3の議席を獲得した。

 大統領戦では社会民主同盟が擁立したサントテルザ経済特区委員会前委員長のミハイル・スウィトナー氏、ウェールリズセ・キリスト教社会同盟が擁立したヴェンデッタ政権時の副大統領サヴェリオ・グランディ氏、共産党が擁立したファウスティーノ・アレッシ氏が激戦を展開。選挙の結果、ミハイル・スウィトナー氏が52%、サヴェリオ・グランディ氏が41%、ファウスティーノ・アレッシ氏が7%の得票を得て、第五代大統領にミハイル・スウィトナー氏が選ばれた。



【約半世紀ぶりの安全保障政策転換】

 第五代大統領に就任したミハイル・スウィトナー大統領は、TWTの取材に対し、前政権の外交政策を批判した上で「(新興諸国経済理事会,ENECにおける)ウェールリズセが負う責務は最早ウェールリズセでは背負いきれないものとなった」と指摘。その中でテークサット連合を厳しく非難し「ENEC加盟国としての責任を放棄している」と強調。安全保障環境の速やかな改善が必要な情勢下で、ENECからの離脱も国内から一定数求める声が挙がっている中、「近日開会される第三回総会で具体的な成果が得られなければ、離脱可能性は十分にある」と厳しい見解を示した。

 また、ザイツ政権、ヴェンデッタ政権が行ってきた軍備拡大を「不十分」と指摘。経済規模にあわせて、常時兵力を陸空海で90万、空軍の同時稼動機を700機まで増加させる必要があると指摘し、「ウェールリズセに剣と盾がある限り、如何なる者もウェールリズセの地に土足で踏み入る事が出来ないようにすべきだ」と述べた。

 カルセドニー島共和国で行われている9カ国会議についても触れ「建設的な議論が中・後進国で行われているのは喜ばしい事」と賞賛。「資源輸出国同士の経済同盟は、やがては一つの危機(=資源輸出国から輸入国への転換)に直面する。その際に適切な改革が行われなければ、厳しい運営になるだろう」とした上で、「組織運営が破綻をきたさないよう初期から確固たる基盤を築き、加盟各国の意思疎通が円滑なものとなれば、良い結果を国際社会をもたらすだろう」と述べた。



【国内治安、回復】

 内務省報道官は11月上旬の定例会見でウェールリズセ全土の治安状態が社会不安以前の状態に戻ったと発表。外国人も徐々に戻りつつあり、社会不安からいち早く抜け出した格好となった。大統領令は632年で効力を失う見通し。
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1月 11 (月曜日) 2016
【国際】成蘭外遊 ∥ 【政治】フリューゲル同時社会不安、連邦に直撃、深刻な影響も 17:48   
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       The Weekly Telegraph

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━フリューゲル暦632年 1月16日




【ヴェンデッタ大統領、初外遊に成蘭連邦王国】


ルーベン・ヴェンデッタ大統領はフリューゲル暦631年11月21日、4日間の日程で成蘭連邦王国を訪問した。

 ヴェンデッタ大統領は成蘭に到着早々、近年即位したばかりの黒石治憲新国王に謁見した。大統領が即位のお祝いの言葉と共に、「フリューゲルの政治経済文化の先駆者、先導者たる成蘭連邦王国を訪れる事が出来、嬉しく思います。我が国が成蘭から学ぶ事は非常に多く、これを機に両国関係が深化する事を願います」と述べると、黒石治憲国王からは「国際社会で圧倒的な存在感を示す一方、独自のきめ細やかな文化が発達する共和国から客人を迎えることができ嬉しく思います。両国は外交政策上、交わることが少ないといえますがこれを機に政府間交流のみならず民間レベルの交流が深化することを切に願います」との言葉を賜わり、一時間程黒石治憲国王と歓談した後、宮殿を後にした。

 二日目に訪れたのはFENA(フリューゲル経済諸国同盟)議場で、ENEC(新興諸国経済理事会)より長い歴史を持つ議場を見学。「FENAの存在がフリューゲルに安寧をもたらした事は疑いようもない」とコメント。今後のENEC運営に課題が残る中、FENAの沿革について担当者から話を聞き、議場を後にした。

 三日目に訪れたのはフリューゲルトップクラスの金融市場を有す成蘭市の金融街で、成蘭の企業関係者らと三時間程歓談した後、黒石治憲国王主催の晩餐会に出席。成蘭の政界関係者らと夕食を楽しみ、両国文化について歓談した。関係者によれば、晩餐会後、近年緊迫している安全保障環境や両国経済について成蘭政界関係者らと議論したという。

 四日目、ホテルで記者会見を開いた大統領は成蘭連邦王国を絶賛し「成蘭は政治・経済・軍事何れをとってもフリューゲルになくてはならない大国。今後もフリューゲルの安寧の為にその力を発揮される事を切に願う。我々ウェールリズセも、成蘭連邦王国を見習い、フリューゲルの安寧と、公正な世界の実現のために力を尽くす事を誓う」とコメント。途中、安全保障問題に関連して、記者団からヴァノミス問題について質問されると、「ヴァノミス問題は近々、最終的かつ不可逆的な解決を見るだろう」とのみ短く答えた。

【全土で暴動発生、政府は建国史上二度目となる戒厳令を発令】



(写真=市街地に展開中の連邦軍治安維持部隊)

 世界同時社会不安はウェールリズセをも襲った。大統領の成蘭からの帰国と同時に、ウィリーツェン証券取引場ではウィリーツェン総合指数が急落、サーキットブレーカーが三日連続で発動する事態となり、632年早々、企業のチャプターイレブンの申請が相次いだ。失業者数は前年比4.9%上昇、これによりウィリーツェン、サンジュブレ、アゼロティータ、サントテルザの四大都市では労働組合を中心に政府と大企業を対象とした批判が相次ぎ、暴動が発生。治安部隊が出動したものの、暴動が治まる気配はなく、外国人は相次いで帰国。590年代以降、初めての大恐慌に陥った。



 ウェールリズセ大統領府と内務省、国務省は相次いで会見を開き、632年中は『地方政府の権限を停止』『夜間の外出の禁止』『治安部隊の指示に従わない場合は治安部隊が一時的に違反者を拘禁する事を許可する』旨を取り纏めた大統領令の公布を宣言。また、各種世論調査で9割以上の国民が大統領の辞職と議会の解散を迫っている事にも触れ、632年の危機が去ると同時に大統領の辞職と議会の解散を行うことを確約した。

 同時に財務省も会見を開き、社会保障と社会不安の回復のため、200兆規模の追加予算の承認を議会に求めると共に、財源については連邦史上初となる国債発行により、100兆Vaをヴェールヌイ社会主義共和国政府の引き受けの上で発行したと発表した。連邦に訪れた苦難は、未だ続くと見られ、ウェールリズセ関連株は連日ストップ安に迫る勢いで急落している。

 ウェールリズセ内務省の報道官は、一連の同時多発的な社会不安の理由について「安全保障環境の急変による世界的な情勢不安に加え、QOLの低下が原因と見られるが、先進国で特に深刻化している資源不足もまた世界経済に悪影響を与えている可能性は否めない」とした上で「国外の経済的不安に対しては連邦政府も尽力するし、国内的には労働組合の求める賃金上昇や失業率の低減に全力を注ぐ」とコメントした。ヴァノミス問題以後、初となるENEC総会の開会も検討すると見られる。
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12月 20 (日曜日) 2015
【国際】大統領、連邦議会で演説 - ヴァノミス問題【寄稿】100年前の亡霊 17:40   
【大統領、連邦議会で演説 = テレグラフ・ウィークリー ウィリーツェン総局】

 ヴェンデッタ大統領は連邦議会でヴァノミス問題に関する演説を行い、上院下院議員列席の中で、ヴァノミス問題に対する連邦の行動の必要性について訴えた。

 この中でヴェンデッタ大統領は、今日の状態を招いたのはヴァノミス王国のみの責任とは言えないとした上で、名指しこそしなかったものの、ヴァノミス王国に資源の呪いを輸出した国がいる、と指摘。以下、ヴェンデッタ大統領の演説の一部を引用する。

“後進国の殆どでは、政府あるいは為政者が、無為無策によって各国からの支援や、国民の血税を無に帰すか、あるいはこれらの支援や税の徴収で私腹を肥やしています。これらを助長しているのは、残念なことに一部の先進国であります。彼らは、新興国を支援するという建前の元、彼らをリソースカーズへと追い込んでいます。”

“今日の問題の大多数は、先進国の一部が無責任にヴァノミス王国へ援助を行い、あるいは現体制を維持するための武力さえも提供したことにあります。彼らの行いこそが非難されて然るべきであって、ヴァノミスの問題はごく一部の事象に過ぎません”

“彼らは驚くべきことに、自らの行いに対する責任を負わず、今日の問題の全てをヴァノミス王国に帰そうとしています。彼らはヴァノミスの人民の今後のことなど考えていません。ただ頭の中にあるのは、自らの資源権益の維持のみです。果たしてそのような国家にヴァノミスの今後に関して、与らせる事が正しいと言えるでしょうか?”

 議会で演説を終えた大統領は記者団に対して「各国が先進国としての"正しい"義務を果たすことに期待したい」と述べた。

【寄稿】100年前の亡霊

 537年 8月下旬、フリューゲルに衝撃が走った。昭栄国が「エーラーン教皇国において市民を対象とした虐殺が行われている」と指摘した上で、これを「紛うことなき世界史上最も悪質な自国領内の市民虐殺である」と非難したのである。これに対して、当時のエーラーン教皇国政府は「目標地点一帯は取り壊しが決まっていた仮設住宅地であり、空き地であった。被害者は存在しない」と反論。この反論に対して昭栄国は、資料を多数揃えた上で、空き地でなかった事を指摘。また、更なる証拠隠滅のためにエーラーン教皇国が130万人もの市民を虐殺した上で、この残虐行為がエーラーンのみならずSCLN全体に蔓延っている可能性を指摘した。エーラーン教皇国は尚も反論を続け、昭栄国の指摘を「妄想」と一蹴。エルツ帝国も加わり、虐殺事件の存在の有無を有耶無耶とした。昭栄国は真相究明のための調査団の派遣を提案したが、エーラーン教皇国はこれを黙殺している。

 今日の問題において、注目されるべき点はエーラーン教皇国における事件とヴァノミス王国における問題の類似性である。前者は調査が有耶無耶となっており、真相は闇の中であるが、エーラーン教皇国やエルツ帝国が、昭栄国の指摘に対してヴァノミス王国と同様の反論をしている事には留意すべきであろう。そして、エーラーン教皇国とエルツ帝国が、ヴァノミスの多大な支援者であったことも。

 筆者はエーラーンにおける事件が真実虐殺であったかは差し置いても、エーラーン教皇国がヴァノミス軍の体制に大きく参与した事実が存在していること、また今回のヴァノミスの虐殺事件と同様の指摘が約100年前に、ヴァノミス王国軍に関わったエーラーン教皇国に対しても行われていた事、これに注目すべきであると考える。

 仮に、エーラーン教皇国における虐殺事件が事実であったとするならば、ヴァノミス問題と果たして無縁であるといえるだろうか?

 仮に、エーラーン教皇国における虐殺事件が事実であったとするならば、エルツ帝国やエーラーン教皇国が行っているような主張は、自らの過去を否定し、これを抹消するためのものではないのか?

 仮に、エーラーン教皇国における虐殺事件が事実であったとするならば、そもそもヴァノミスを非難する資格がエーラーン教皇国やエルツ帝国に存在するのだろうか?

 読者の諸君には、よくよく考えて頂きたい問題である。

【寄稿=政治アナリスト ガリレオ・セグレ】
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12月 08 (火曜日) 2015
【第四代元首選出/626年憲法制定,連邦共和国へ/二大国際空港完成】 21:32   
【アンネリーゼ・ザイツ総督退任。第四代総督(初代大統領)に元外務省外務次官補のルーベン・ヴェンデッタ氏当選 = テレグラフ・ウィークリー ウィリーツェン支局】

 第三代総督アンネリーゼ・ザイツ氏が退任した。ザイツ総督は609年に総督に就任。選挙では社会民主同盟を破り、ウェールリズセ=キリスト教社会同盟を第一党の座へと押し上げた。

 内外の業績としては国内の産業振興、安全保障体制の構築、ENECの改革推進、新興国との対話等、目覚しい業績を挙げた。一方で災害やテロへの対策は後手に回ることは多く、野党からは多くの批判を浴びた。ザイツ総督は退任の演説で"十年後にはウェールリズセは50周年を迎えます。その時、私達ウェールリズセ人が、外国に対して恥ずる事のない国家を一日も早く築き上げる必要があります"とした上で"7世紀の終わりこそがウェールリズセにとっての本当の始まりであり、来る危機に我々は備えなければなりません"と述べ、626年憲法の制定の必要性を訴えた。

 退任後は速やかに選挙が行われ、ウェールリズセ・キリスト教社会同盟からはウィリーツェン会談やウェールリズセ共和国ENEC常駐代表代理として外交手腕に定評のあるルーベン・ヴェンデッタ氏が出馬。社会民主同盟からは故ベルドルト・アルベルティーニ総督の次男であり、元上院議員のエドガールド・アルベルティーニ氏が出馬、民主協働党からはプラエトリア労働組合長ファウスティーノ・アレッシ氏が出馬。選挙結果はヴェンデッタ氏が全体票の61%を得票、アルベルティーニ氏は37%、アレッシ氏は2%の得票となり、ヴェンデッタ氏が圧勝。ヴェンデッタ大統領は"一刻も早く連邦共和国下のウェールリズセを発展させる事に尽力する"と述べ、とりわけ外交面で能動的に活動していく方針を明らかにした。

【626年憲法制定。国名改称・国旗新制定・新首都の下で繁栄へ】

 総督選後、またウィリーツェンに首都機能を移転して始めて開かれた議会において、ウェールリズセ・キリスト教社会同盟及び社会民主同盟の賛成多数により憲法の大規模な改正に関する国民投票を行うことや、国名の変更、国旗の新制定が決議された。新憲法下では行政委員会の権限を拡充しており、従来安全保障関連の権限不備が懸念されていた行政委員会は、共和国軍を国防及び治安上の非常時に限り議会の承諾を得ずに(事後承認)、出動させる事が可能となった。

 国名の変更においては、ウェールリズセ共和国からウェールリズセ連邦共和国へとその名称を変え、プラエトリア・ラントナウム・エンリヘッテの三つの州による連邦という位置付けを明確化し、国家のリスタートの意味を込め、またイタリアの真の継承者である事を示すべく国旗を新しく制定した。また共和国軍は名称を国防軍へと変え、国家元首及び行政の長を兼職する総督はその名称を廃止し、第四代元首からは連邦大統領の名称を正式に使用することとなった。行政委員会も名称を連邦参事会へと変更される。



【ウィリーツェン国際空港、サンジュブレ国際空港が完成。レゴリス帝国企業が設計・受注】

 新首都ウィリーツェンとラントナウムの州都サンジュブレに国際空港が完成した。これら二つの空港はレゴリス帝国企業のバルシュミーデ・ゲーエムベーハーが設計し、主な工事を担当した。他に国内企業数社が一部受注した。

 ウィリーツェン国際空港は全長3920m、全幅60mの広大な二つの平行滑走路を持つ空港。並行した滑走路の間には誘導路を配し離着陸する旅客機の効率的な移動が可能。ターミナルは3つ有り、ターミナル1は旅客機のみが使用する仕様とされ、同時で最大 21機の旅客機がターミナル1と接続し、乗客の乗り降りや貨物の積み下ろし等が可能となっている。ターミナル2は旅客機並びに貨物機が使用する仕様とし、主として旅客機に関しては小型機のみを運用可能となっている。また、ターミナル1の南方に広大なエプロンが用意されており、多数の旅客機を駐機、並びに旅客の乗り降りや貨物の積み下ろし等を可能としている。このエプロンは新たなターミナル用地としても使用可能とされている。商業施設としての利用も検討されており、ターミナル1にはフードコートや売店、レストラン等が入居可能で噴水広場等も用意されている。ターミナル2も同様の利用が可能。

 サンジュブレ国際空港は、全長3920m、全幅60mの広大な滑走路に全長2920m、全幅60mの滑走路をクロスさせた空港。ターミナルは3つあり、ターミナル1は旅客機のみが使用する仕様となっている。アゼロティータ国際空港と同様の形状をしているが、実際に旅客機と接続するターミナルを1つ減らしており、同時で最大14機の旅客機の乗客の乗降・貨物の積み下ろしが可能となっている。ターミナル2・ターミナル3は貨物専用とし、非常に巨大な倉庫が用意されている。またターミナル3は直接貨物機と接続し、貨物を積み下ろしすることが可能となっている。ターミナル3には同時で最大30機もの貨物機の貨物積み下ろしが可能。南西には空軍基地区画を設け、最大2個航空団(=4個飛行隊)の駐留が検討されている。露天駐機なども含めれば最大6個航空団(=12個飛行隊)の駐留が可能とみられる。(以上はバルシュミーデ・ゲーエムベーハー及び政府発表に基づく)

 アゼロティータにもウィリーツェン国際空港の規模を縮小した国際空港の建設が進められており、こちらは技術協力を受けた上で国内企業が受注する見通し。ヴェンデッタ大統領は「バルシュミーデ・ゲーエムベーハーと国内各企業の協力による大成果。賞賛したい」と述べた。



(ウェールリズセプレイヤーより:サンジュブレ国際空港の全体図(イメージ)は何とレゴリス帝国さんお手製です。素晴らしい…Thanks!)
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