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バーナマ国営通信  テークサット連合の報道機関。国営にして政府最大の敵。
7月 02 (日曜日) 2017
【国際】ヴォルネスク紛争終結へ 01:28   
【721年7月19日付】



ノイエクルス連邦下にあったヴォルネスクの独立をめぐる戦争において停戦が成立した。今後ヴォルネスクは連邦から離脱し、自由選挙によって独立新政府を樹立する内容で、ヴォルネスク・スラヴ共和国側の要求が認められた形となった。

ラーマン・ラーマン首席大臣は「今に至るまで多くの命が失われていったヴォルネスク独立問題が、民族の自立という形で成されたのは喜ばしいこと。これはヴォルネスク・スラヴ共和国を支援した国々のみならず、ノイエクルス連邦側の勇気ある決断が成しえたことであります。」との談話を発し、停戦成立とヴォルネスク独立を称揚した。



【「ノ連の無差別攻撃」発言を撤回】

チン・セットルーン外相がENEC総会において「ノイエクルス連邦軍がヴォルネスク人に無差別攻撃を行った」と発言し、ノイエクルス連邦から厳重抗議を受けた問題について、チン・セットルーン外相は発言を撤回し、ノイエクルス連邦に謝罪したことを明らかにした。

問題となったのは25934期から25936期までのノイエクルス連邦軍およびヴォルネスク特別行政区の軍事行動で、「スラヴ同盟」に占領されたヴォルネスク・ミハイル州全域に対し掃討作戦を実施したもの。

野党・統一自由党は「統率のとれた反乱軍が駐ヴォルネスク軍で早期に鎮圧されたにもかかわらず、観光都市を含む広範囲へミサイル攻撃を続行したのは文字通りの無差別殺戮。人命を尊重するなら撤回せず堂々と追及するべき」と主張している。

これについてチン・セットルーン外相は「確実な治安維持は国家の前提。反乱軍が鉄鉱山を占拠しゲリラ戦を行う危険を考えれば、ノイエクルス連邦軍の行動は当然のものと理解できる。ヴォルネスク独立派側の軍事行動に対する一方的な批判に疑義を呈する意図の発言だったが、あまりにも認識が甘かった」と釈明。内外での火消しに追われている。

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5月 29 (月曜日) 2017
【速報】PDEC軍、ヴァノミス連邦全土に戒厳令発令。政府消滅による政情不安を受け 00:05   
【715年11月3日付】



ENEC広報部はテークサット時間今日午前、ヴァノミス連邦全域に戒厳令を発令し、レゴリス帝国と共同で同国駐留軍を出動したと発表した。



ヴァノミス王国中枢部に飛来した巨大隕石により、同国の首都圏は壊滅、さらにはアルトリア王女を除く全王族と政府閣僚の死去が確認されており、ヴァノミス王国各地で不安が高まっていた。

またエルジル共和国では直接の被害こそなかったものの、連邦政府機能の停止や避難民の流入による相当な混乱が発生しているものとみられている。



会見した・ラシード・ヤッガ新興諸国経済理事会軍事委員会委員長代行(前テークサット連合国防相)は、「今回の出動は、あくまでも連邦領域での治安維持が目的。ヴァノミス連邦の警察や連邦軍など、残存している組織とも最大限の協力を図る」と述べ、かつてのヴァノミスへの軍隊派遣と性格が異なることを強調した。



今後の展望についてヤッガ氏は「災害以前の政府組織への復旧が大前提。ENECは現在も有効であるヴォルデリア条約関係国として、準加盟国であるヴァノミス連邦の復興に向け最大の努力を惜しまない。再建のガイドラインを制定するため、近日中に唯一のヴァノミス政府代表者であるアルトリア殿下との間に会談の場を持てるよう調整している」とした。
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7月 04 (月曜日) 2016
デト・アンヴァード・イズレン・ビン・イードヒース前首席大臣の国葬執り行われる 悲しみに沈む連合 19:43   
【661年2月23日付】



22日、テークサット連合第8代首席大臣として、在任中の659年1月22日に死去したデト・アンヴァード・イズレン・ビン・イードヒース氏の国葬が行われた。

アンヴァード・イズレン氏はハイビスカス革命の後、駐ウェールリズセ大使兼新興諸国経済理事会担当全権としてテークサット連合のENEC参加に貢献したのち、ベンカナ隕石災害で唯一生き残った閣僚級政治家としてワッダッラー家の王党政権に参画、政権の内側からよく国民の生活を擁護し信頼をあつめ、アンニャラーム騒乱でボンネー朝体制が崩壊した後、24年にわたってテークサット連合を牽引してきた。

この間、連合はアンヴァード・イズレンのたぐいまれな指導力と決断力のもとで、外政ではPDECへの参加と膺懲戦役への助力を行いながらも石動第三帝国、エルツ帝国、アルドラド帝国といった旧来の友好国との経済的連携を深め、世界の二陣営の橋渡し役として活躍、内政では工業大国への転換と、大きな変革と伸張を実現した。今や連合は世界最大の商品輸出国として重きをなし、国民は皆豊かな生活を手に入れた。政治的不安定がネックであった連合の体制は最早安定の極みにある。政府への支持率は先進国でも有数の53%を記録するに至った。偉大な指導者のほほ笑みは、国民の心に未来永劫残り続けるであろう。



ラムラム・ビン・イードヒース首席大臣は全国に向けた演説の中で、「彼は我々の英雄だった。我々の誇りだった。そして、我々の寛大な父であった。今後我らが連合は、世界への門を閉じ内なる国となろうとも、彼の遺した偉大な遺産を受け継ぎ、発展させ続けなければならない」と述べた。



すべての国民は国父アンヴァード・イズレンの死を悼み、この後国をあげての30年弱にわたる服喪期間に入る。



【式典に参加いただいた各国来賓】

ウェールリズセ連邦共和国 ミハイル・スウィトナー前大統領閣下



石動第三帝国 足利滿子大御所殿下 足利持子将軍殿下 細川元子管領閣下 二条基子外務卿閣下



コーデクス共和国 ドミニク・キゲリ・アニウェタ行政局長官閣下 ドナルド・ワインバーガー外務局長官閣下



西岸州独立連合共和国 アブドゥラー・エルアルタン統一国民代表閣下 レヴォン・セルベカリャン統一外交委員長閣下



ヘルトジブリール社会主義共和国 ゼルマ・アズリール国家評議会副議長閣下



エルツ帝国 グラッスス首相閣下



ヨリクシ共和国 ファギム・クルシャード首相閣下
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3月 29 (火曜日) 2016
【宇宙】テークサット国立宇宙局の運営再開、15年ぶりの衛星打ち上げへ他 16:01   
【645年3月16日付】



【テークサット国立宇宙局の運営再開、15年ぶりの衛星打ち上げへ】


会見を行うロンキリ科技革相(左から4人目)、カリード宇宙局局長(左端)







6日、マクマト・ジョウ・ロンキリ科学技術革新相とドル・ファイズ・ビン・カリード国立宇宙局局長は会見を開き、630年の気象衛星TiungSAT-1の運用終了以来事実上閉鎖されてきたテークサット国立宇宙局(ANGKASA)が正式に運営再開されたと発表した。

610年にTiungSAT-1が打ち上げられた翌年のシェロジア奇襲事件の影響で石動第三帝国より派遣されていた技術団が撤収、それ以来新たな打ち上げ計画が凍結されてきたが、昨年8月26日に石動との間で技術提携再開が決まり、人工衛星第2号、第3号の計画が進められてきた。

カリード局長は「テークサットは長らく地上から空を眺める専門家であり続けたが、これからは宇宙から地上を見つめる書生として、改めて様々なことを学んでいかなければならない」と述べ、今後の更なる技術発展に力を入れていく考えを示した。

今月18日、28日には相次いで衛星の打ち上げが計画されている。成功すれば45年ぶりにテークサット連合の人工衛星がフリューゲルの軌道を舞う事となる。打ち上げにはアンヴァード・イズレン首席大臣以下政府要人や、石動第三帝国航空宇宙軍宇宙開発研究部門技術部飛翔体統括研究ユニットリーダー・木山春海中佐相当官以下石動第三帝国航空宇宙軍宇宙開発研究部門遣テークサット技術者団も臨席する予定。



【ボアーズィチィ帝国が内乱に突入か 在留邦人に帰国命令】

イスラムの権威ボアーズィチィ帝国が危機に瀕している。在ボアーズィチィ領事館によると、今年2月中旬に首都シブリヒサール近郊で反乱軍が決起。これまでの一月で既にハリーファ議会議事堂や首都圏を制圧したものとみられ、シブリヒサールは住民の逃亡により廃墟と化している。3月中旬にはなにがしかの政変が発生したものとみられているが、詳しい状況は不明。

近年ボアーズィチィでは財政破綻に陥るなど混迷が続き、各地でデモや暴動が頻発する事態となっていたが、これが先月に入って暴発した形と思われる。エウシウワンジャ共和国、ベルサリエーレ共和国、クシニミャール侯国の滅亡時には社会政策が不十分な状態で難民の受け入れを発表しており、情勢が不安定化したのではないかとみる向きもある。

テークサット外務省は15日、ボアーズィチィ帝国内のテークサット連合国民に対する情報を「避難勧告」から「帰国命令」への異例の引き上げを行った。





【市民の声】

「最初の打ち上げから長いこと待ちました。今まで生きてきて本当によかった」  アード王国、TiungSAT-1のプロジェクトに携わったメオ・コーリャンさん(75)



「ボアーズィチィの災厄はアッラーの怒りだ、偽善者は滅ぼさなければならない」  クゼティエン共和国、モスク前でハトのエサをやっていた若者ゾエ・ログエンさん(19)

     ※彼はインタビュー後、警察の事情徴収を受けていた



「空からお国を見てみよう」  クゼティエン共和国、宇宙に興味があるというラーマンさん(142)
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1月 25 (月曜日) 2016
【国内】友邦の支援により反乱軍壊滅 各地暴動は収束に向かうか 22:12   
【632年8月4日付】



連合の要請を受けて派遣されたENECオブザーバーとして関係の深いヴェールヌイ社会主義共和国、ガトーヴィチ帝国両国軍による反乱軍空爆作戦は順調な進展を見せている。スラウェク、ヤッガの反乱軍拠点は壊滅的な打撃を受けており、今後は組織的な反抗は不可能であるとみられている。

また国防軍による地上作戦も成果を上げている。今日昼過ぎにガーニャ・イェログ国防軍総司令官が会見を開き、国防軍指揮系統再統一後初の大規模軍事作戦が成功裏に終わり、スラウェク、ヤッガともに反乱軍根拠地の大半の占領に成功したと発表した。今後は戒厳令の下で各地都市の治安安定を図りながら、ゲリラ化した一部の反乱軍残党を排除していく見込み。
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【災害】今次騒乱勃発後3度目の大地震 「天罰」におびえる人々 反乱勢力拠点の大半が崩壊か 21:09   
【632年3月24日付】



23日午後、スラウェク共和国を中心に全土を大地震が襲った。ただ2月中旬の大地震と比べ、国民の防災都市への移住が進められていたため、推定犠牲者数は反乱勢力占領下を除いても5万人におさえられた。

国防軍総司令部は被災者救済に迅速に動くと述べたうえで、今次の地震でスラウェクやヤッガの反乱軍拠点の多くが倒壊、壊滅ていることを明らかにした。



ガーニャ・イェログ国防軍総司令官は会見で「今までの、各基地への指揮権委譲は危険すぎる賭けだったが、離反が出なかったことは先のペンヴァタック騒乱(シェロジア共和国奇襲事件に関連した内乱)から見た大きな進歩。またこの震災は不幸の中に天祐が現れたようなものであるから、この機会に国防軍を再統合し一気に反乱軍を撃滅する」と今後の見通しを語った。テークサットに平和が戻る時は、そう遠くないかもしれない。
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1月 21 (木曜日) 2016
【政治】王族がガトーヴィチ帝国へ「脱出」 富裕層を中心に同国への流出広がる 14:36   
【623年2月25日付】



臨時首都ラーストローヘンヌの治安悪化により、ボンネー・アルマッド・ボチェイロ連合国王陛下をはじめとした王族が安全確保のためガトーヴィチ帝国に「脱出」したと臨時政府報道官が発表した。

臨時政府は連合に残り混乱収拾にあたるとしている。



【注、この記事は過去の事象についてのものです。現在王族は連合へ帰還しています。】
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【社会】一斉に混乱広がる地方 廃墟と化した首都 14:30   
【632年2月3日付】



先月30日の首都炎上をきっかけとして、これまで平穏を保ってきた地方が次々と崩壊しつつある。

スラウェクではスラウェク人民軍の後継を名乗る団体が暴動を扇動し、セーバ市、バエン市など主要都市が攻撃を受けている。北部ヤッガ伯国ペンダ市では、同じくペンヴァタック騒乱時の反乱軍を名乗る勢力が市街を荒らし、多数の死者が出ている。

「北の諸島」では農場地帯を管理する軍事都市が重武装の海賊の攻撃を受け次々と陥落している。

同様の状況は各地で報告されており、もはや国内で安全な地域は臨時政府・王宮の置かれたラーストローヘンヌ市のみといった状況である。



今月に入ってからは騒乱から逃れ亡命する人々が相次いでいる。2日、臨時政府は「祖国に帰ってくると約束するのであれば止む無し」と亡命を黙認する声明を発した。国としての責任放棄を非難する向きもあるが、もはやすべてが手遅れの状況となっている。連合防衛軍総司令部は、迅速な暴動鎮圧のために各基地の統制を停止、行動を地方師団それぞれにゆだねている。

ただ、今のところの各地の暴乱勢力らには、統一された主張がほとんど見られないという奇妙な特徴があり、事態の解決を余計に難しくしている状況だ。



首都ゾハーロバルではプーロジョン守備隊らによる治安維持が行われているが、都市機能の破壊が甚だしく、首都としての再建は極めて困難とみられている。



写真は火災と破壊によって廃墟となったゾハーロバル・ジェドラ地区
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1月 15 (金曜日) 2016
【社会】首都大炎上 16年ぶりの悲劇 11:11   
【632年1月31日付】

30日未明、暴動が続く首都ゾハーロバル全域で大火災が発生。今日正午ごろにラーストローヘンヌの臨時政府機関はゾハーロバルの壊滅を宣言した。推定犠牲者数は100万人以上に上る。



生存者の証言によると、黒服をまとった集団が首都ゾハーロバル中にガソリンのような液体をばらまき、各地で一斉に火をつけたという。現在捜査当局は「黒衣の集団」の行方を追っているが、今のところその足跡は欠片も掴めていない。



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1月 14 (木曜日) 2016
【社会】ゾハーローでの連日の暴動おさまらず 平静を保つ地方 14:35   
【632年1月29日付】

先月15日にカーンロー地区から始まった暴動の火は首都全域に広がり、二週間が過ぎた今でも収まる気配を見せていない。

政府機能が北部ラーストローヘンヌに非難する中、あまりに複雑な暴乱の内実が明らかになりつつある。

現在確認されている暴徒らの主張は以下の通り。



・軍事費膨張の発覚

去年9月下旬より多大な予算が軍事に流れ、大量の弾薬生産が進んでいることが分かった。

国際的に評判の悪いテークト連合軍に新たな軍事行動の兆しが見えるとの噂が広がり、不安が広まった。

 

・社会保障制度に対する不安

近年、国民の生活水準向上に伴う物価上昇と人口増大が著しい。これについて数名の社会学者が「現在の社会保障予算では十分なケアができなくなるおそれ」があると発言しており、こうした噂が軍事費増大と絡んで不安を煽っている。

他国を見ても世界総先進国化と呼ばれる並行した急進的経済発展が発生しており、同様の状況が発生している可能性がある。



・国際的に暗躍するテロリストの影

20日ごろより、連合と同様の社会不安が先進国を中心に世界的に広がっている。連合と昭栄での混乱が目立っているが、他の先進諸国でも次々と混乱が発生している。しかも、これらの国は政体や宗教など明確な共通点で括ることができない。これは、先進諸国を無差別に揺るがし国際社会に挑戦しようとする国際組織の活動が存在すると考えたほうが自然ではないだろうか。

最近は某国で大騒乱が発生し、国際戦争に発展しかねない状況が生まれた。当該国政府は事案の終結を強調しているが、現状は霧中にあり反乱武装勢力が海外に流出した可能性が否定できない。



大規模な暴動がゾハーロバルに巻き起こる中で、29日現在、首都圏外での混乱は一切報告されていない。





ゾハーロバル、ベカラ地区 トラックが放火され暴徒が治安部隊に対し投石を行っていた

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