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2014 | 10 | 11
カルディツァ通信社  
11月 01 (土曜日) 2014
帝国経済の失速、国際情勢への懸念、次期主力戦闘機導入計画 20:04   




(写真:新築・改修された帝国議会の議事堂。総工事費数兆Va)



【帝国経済:財政状況に懸念。経済成長に翳り】

 帝都に拠点を置く民間系のシンクタンク・カヴァラ経済研究院が実施した557年から558年上半期の経済実態の調査で、帝国の経済成長率は著しい伸びが認められ、また国民所得も上昇傾向にあることを認めたが、急速な都市化と、それに伴う資材の輸入により、帝国の財政状況が過去最悪の状況におかれているのではないかという懸念を示した。

 レゲロ社会主義人民共和国からの鋼材輸入に他国レートよりも高いレートで鋼材を輸入したことや、治安状況の悪化が懸念されている地方への警察部隊の増員、老朽化した議事堂の新築と周辺環境の整備などが原因に挙げられている。

 政府が今後も経済成長率を維持するために積極財政を続けるには、貿易政策の見直しや、各種コストカットなどが必要とされるが、地方では社会保障や公共投資、教育関連の充実を求める声が挙がっており、予算を減らすどころか増やさねばならない状況だ。緊縮財政を実施すれば、帝国経済の勢いが失速するという懸念もあり、帝国政府と議会は難しい選択を迫られている。

 年明けの帝国議会において予算案の審議が行われるが、富裕層から支持を得ている貴族派と、労働者層から支持を得ている革新派の衝突は不可避のものであると予想される。

 これら問題以外にも、レオヴィル問題(レオヴィル王国による不公正貿易慣行)が原因で新興国への投資不安が相次いでおり、今後帝国政府がいかに魅力的な経済政策で投資を呼び込むかもキーの一つとなりそうだ。

【国際情勢:レゴリス帝国建国250周年式典、ノイエクルス連邦大祖国戦争60周年式典】

 557年8月、レゴリス帝国において建国250周年式典が挙行された。帝国政府からはテオバルト・フォン・アイヒロート宰相が出席した。また558年中にはノイエクルス連邦において大祖国戦争60周年式典が挙行される予定。「この二つの行事を通じて、国際情勢を紐解いていくと、嵐の前の静けさというべきか、台風の目にいるような気分になる」ある帝国外務省関係者はこう語る。

 今から60年前、まだガータ・ベルンダが鎖国している時のことだ。史上最大規模の戦争があった。オセアニカ・アースガルド戦争と呼ばれる戦争だ。戦争の趨勢は当初より定まっていたといわれており、実際に戦争の経過はOTO陣営も善戦したものの、旧ATOを主軸とする連合軍がその火力と航空戦力を生かし、OTO陣営を撃破したと伝えられている(オセアニカ・アースガルド戦争の資料参照

 すでに60年の時が経過しているが、ノイエクルス連邦はかつて敵対したティユリア連合王国の不可侵条約の更新協議への回答を行わない、実質的な拒否姿勢を露わにしている。また大祖国戦争60周年式典にオセアニカ・アースガルド戦争で敵対した国家を一国たりとも呼ばないなど、かつての遺恨は未だ根深い様子だ。ガータ・ベルンダがこの静かな、冷たい戦争に参与することはなくとも、国際政治の末端に立つ者としては、遺恨が取り除かれ、平和の時代が到来することを願わずにはいられない。

【帝国軍:次期主力戦闘機導入計画】

 次期主力戦闘機導入計画(Jet-Powered Fighters Introduction Project:JPFIPが帝国空軍により正式に発表された。期間はフリューゲル暦560年までで、各国の主力戦闘機を比較検討後、導入を行いたいとしている。帝国外務省も、各国の航空宇宙産業会社にプロジェクトへの提案・参加を呼びかけている(プレイヤー:興味を持って頂けましたらPMもしくは観光者通信にてご連絡下さいませ)

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