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ストリーダ通信社  ストリーダ王国の国営報道機関
1月 20 (水曜日) 2016
【緊急記者会見】エッカーマン首相、経済制裁措置の経緯を説明 強引・不備な措置を陳謝、緊急首脳会談打診 18:56  ストリーダ王国 
【緊急記者会見】エッカーマン首相、経済制裁措置の経緯を説明 強引・不備な措置を陳謝、緊急首脳会談打診

 経済制裁措置による一連の問題に関してエッカーマン首相は緊急記者会見を開いた。内容については、記者団に対し次のように本措置の経緯ならびに見解を説明した。



● 本措置の発動を決定する当時、調査団の派遣はすでにクイーンズ連邦等によって提案がなされており、同国は第三国による調査と強調していたものの、ベルサリエーレ王国政府は提案国(クイーンズ連邦)の国情を理由に調査団派遣の案を反故していたとみられる対応をしていたと判断しました。政府としては両国のイデオロギーの違いはありますが、調査国は第三国という説明を受けた以上、提案の内容は別として、提案した国の国情にとらわれずに提案自体は尊重すべきであり、また提案自体を反故にすべきではないと考えました。それゆえに、証拠隠滅の可能性・事態の切迫性も考慮してベルサリエーレ王国政府に対して具体的な措置を用いて、協力的な対応をするよう催促に取り掛かりました。しかし、これには時期尚早かつ強引・不備なところがあり、この点につきまして政府を代表して深く反省しております。エルツ帝国の島田首相も本騒動を憂慮する発言をされており、政府としても大騒動に発展した責任を痛感しているとこであります。関係各国に対しては誠に申し訳ございません。



● ベルサリエーレ王国に対しては、最終的にノホ・ヘレコ連邦の調査団の受け入れを容認したことから、関係部署の調整を経て経済制裁の凍結の方針を固めており、現在はベルサリエーレ王国に対して強引な措置の陳謝を行い、制裁の一時凍結による交易再開を希望しています。対応次第では速やかに制裁の凍結を行う予定であり、一定期間が経過したのちに報告書の結果次第により交易の継続・中止を判断します。



● 加えて、今回の交易停止措置の決定は、ベルサリエーレ王国の使用した兵器によっては汚染に伴う輸入食品に対する安全問題なども考えられ、いたずら半分に下されたものではなく、我が国の総合的な判断のもとに下されたものであります。その点につきましては関係各国のご理解を強く希望します。また、我が国は一貫してベルサリエーレ王国による対民間人攻撃疑惑問題の早期解決を望んでいることを改めて申し上げます。



● 同時に、我が国とウェールリズセ間の「わだかまり」を解消することも重要視しており、我が国は騒動解決のために緊急首脳会談を打診しました。ウェールリズセ政府の前向きな対応および両国間の和解を心より望んでおり、国際社会において共にしていく以上、我が国とウェールリズセは互いに助け合える存在でなければなりません。



 会見の最後に、「制裁措置を実行した責任および外交問題に発展した責任を痛感している。その責任者として問題を解決する責任は科せられており、最善を尽くしたい」と述べた。 また、緊急首脳会談についての内容は明らかになっていないが、問題となった経済制裁措置、ベルサリエーレ問題とその対応についての協議、両国間のホットライン開設の提案が議題にのぼるだろうと推測されており、今後のウェールリズセの対応が注目される。

 また、同日にグラネルト報道官は自身の責任問題にも言及し、エッカーマン首相に辞任を申し出たことを明らかにした。報道官の本騒動において短絡的な説明・対応を行ってしまったことが事を荒立てたと指摘されており、「今回の騒動でご迷惑・ご心配をおかけしたことをお詫び申し上げる」と述べ、最悪の事態を避けるためにも辞任を決意したと説明した。今回のような引責辞任は極めて異例であり、後任については未定である。

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1月 19 (火曜日) 2016
政府報道官、ウェールリズセ大統領府報道官の発表に意見 「順序、成り立たない」 20:33  ストリーダ王国 
政府報道官、ウェールリズセ大統領府報道官の発表に意見 「順序、成り立たない」

 ウェールリズセ大統領府報道官の発言を受け、記者会見にてグラネルト報道官は「経済制裁を決定した当時、ベルサリエーレ王国政府が『説明以外の要求を拒否していたこと』が問題であり、当時の時点ではベルサリエーレ王国政府が事実調査すら拒否しているとも言える状況である。要求を拒否していた以上、疑惑を明らかにする手段は絶たれてしまうこととなってしまい、ウェールリズセ大統領府報道官の語っていた、『事実確認』という手段は事実上立ち消えることとなってしまう。その段階で、ウェールリズセ大統領府報道官が掲げられた順序は完全に成り立たなくなってしまうことになる。そうなれば、疑惑が永遠に疑惑のまま放置されることとなりかねないと同時に具体的な措置での催促という選択肢が考えられてもやむを得ない」と反論した。また、現時点では、ベルサリエーレ王国の調査団受け入れを受け、制裁解除も視野に入れていることを改めて強調した。

 加えて、「今回はベルサリエーレ王国政府の態度が一変したため、事態が改善の方向に向かいつつあるが、仮にベルサリエーレ王国政府が黙殺を続けていたとしたら、何も手を打たないまま放置することとなる。民間人攻撃が事実であったと仮定した場合、疑惑があったにもかかわらず放置し続ける責任は極めて重いものとなる。そして、それは民間人攻撃を黙認・許容するという誤ったメッセージを国民に与えることとなり、政府に対する国民の信頼の失墜につながることになりかねない」と言及した。

 報道官は、会見の最後で「この争いの長期化は今回の問題を解決していく上で建設的ではなく、不本意だと考えているが、あらゆるルートを通じてウェールリズセに理解を求めるよう努力していきたい」と懸念を表した。

 ある議員は「この問題が仮に長期化すれば、両国の深刻な関係悪化も考えられる。問題の本質が変わってしまうことは避けられなくてならないだろう」と記者に語った。

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Referer  (3)
政府報道官、ウェールリズセ大統領府報道官の発言に苦言 同国大統領府の声明を受け 17:27  ストリーダ王国 
政府報道官、ウェールリズセ大統領府報道官の発言に苦言 同国大統領府の声明を受け





(上の画像)今回示されたベルサリエーレ王国の公開外交文書の資料 ※22798期に記録

 グラネルト報道官は先程の記者会見で、今年3月に発表したベルサリエーレ王国への経済制裁措置に対する批判について、ベルサリエーレ王国の外交文書を示した上で、「公開されている外交文書を見る限り、我が国が経済制裁の発動を決定したのはノホ・ヘレコ連邦による調査団派遣の提案がなされる前の出来事である。その上、我が国が経済制裁を発動する前のベルサリエーレ王国政府の発表によると、説明以外の全ての要求は不当なものであるとし全面拒否しており、平和的解決につながる手段を一方的に投げ出していることは明白であった。このことから、当時はベルサリエーレ王国政府による事態の黙殺や状況の更なる悪化が十分に考えられ、具体的な措置によるベルサリエーレ王国政府への対応の促しが必要と判断した」と説明した。

 加えて、「政府は、本問題の解決に向けて取り組む意思があれば可能な限りの協力する旨をベルサリエーレ王国政府に同時に伝えており、ベルサリエーレ王国に対して本問題の解決への選択肢を与えることなく紛争を煽ることは全く考えていない」と述べ、「我が国は断じて好戦的な国ではない」と強調した。

ノホ・ヘレコ連邦による調査団の受け入れに関しては「ベルサリエーレ王国政府の調査団受け入れを支持するとともに、情勢安定の実現に向けて一層の役割を果たしていくことを後押ししたい」と述べ、「調査結果次第では食料交易の再開も視野に入れている」と発言、進展次第では経済制裁を解除する構えである旨を明らかにした。

 現在行われている経済制裁措置については、「仮に現時点で食料定期交易を再開するにしても調査結果が出た頃に即座に取引を中止できる保証がないためであるとともに、ベルサリエーレ王国政府が公表している国庫水準から取引再開の緊急性がないと判断したため、調査団による報告の発表までは様子を伺う予定である。しかし、調査期間中にベルサリエーレ王国政府から取引再開の申し出があれば、調査期間中に限定しての即座に取引を再開することは可能である」と語った。

 「我が国も本問題の早期解明・解決を望んでいる点では同じであり、今回の騒動で対立を生むことは望ましく思っていない」と前置きした上で、ウェールリズセ大統領府報道官の発言に対して「主張自体を否定するつもりはないが、その主張をむざむざ我が国への批判材料とするのは受け入れられるものではない」と反論した。

name: @Guest  Comment:
1月 18 (月曜日) 2016
【国際】政府、対ベルサリエーレ経済制裁措置を発表 他 21:41  ストリーダ王国 
【国際】政府、対ベルサリエーレ経済制裁措置を発表



 ベルサリエーレ王国における対民間人ミサイル攻撃疑惑を受け、政府はベルサリエーレ王国への経済制裁を決定・発表した。今回の経済制裁には食料定期交易の停止が含まれているとのことである。対外経済制裁については、545年のイタリン送金問題の時においても検討はされていたものの、正式な経済制裁に踏み切る事態は今回が初めてとなる。ある政府関係者は「当時、対イタリン経済制裁を躊躇った結果、イタリン共産党政府の暴走を食い止めることができなかった。今回、それを教訓としてきた政府は相当な覚悟を持って制裁の実施に移ったと思われる」と語った。



 同時に、今回の経済制裁発動に伴い、食料輸入元の変更を余儀なくされる形となる。政府はカルセドニー島共和国からの輸入に切り替える方針を明らかにしたものの、食料輸入価格の上昇が予想され、それに伴う食料価格の上昇が懸念される。



相互が合意できる平和的解決を

 ブレンケ外相兼副首相は、今回の民間人攻撃疑惑を憂慮していることを言及。事態の平和的解決を促した。また、今回の緊張が、我が国のみならず他方面でも重くのしかかっていることを指摘した。加えて、経済制裁については「経済制裁は我が国にとって不本意なものであり、ベルサリエーレ王国政府の協力的な対応を求めるものである。緊張を高める口実を探すのではなく、ベルサリエーレ王国政府および国際社会が相互に協力的な対応を取り、問題の解決につなげていくことが何よりも重要」と述べた。今後の対応については「引き続き事態の推移を注視しながら適切に対応していく」と述べた。

 ある外交評論家は、「今回の事態で『パンドラの箱』が開けられたと言っても過言ではない。ベルサリエーレ王国に対して武器を輸出した国も存在しているほか、ベルサリエーレ王国は他国との交易関係も深いため影響は大きく、進展次第では非常に複雑な問題になるだろう」と警告した。



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