スオミ民主共和国成立宣言

　われらスオミの労農人民は、国王・貴族及び彼らに魂を売ったファシスト、そして絶対君主制と身分制度によって、常に抑圧・蹂躙されてきた。人民は今日まで、常識では考えられないほど忍耐してきたし、また幾万の革命戦士たちはあらゆる妨害の下、今日まで、常識では考えられないほど果敢な戦闘を行なってきた。

　しかしながら、人民の苦痛と忍耐は限界であり、最早一時たりとも、これ以上スオミ白色「政権」を地上にのさばらせておくことはできないし、また「スオミ人民政府」なる、祖国を見捨てた裏切り者＝敗北主義者のサークルや、同じく敗北主義と見做すべき社会民主党、そして共産党内部に潜むファシストのスパイがスオミの革命を主導することも許さない。

　このような状況を踏まえ、スオミ全土及びスオマライネン革命的人民を唯一指導してきた党であるスオミ共産党は、スオミ社会民主党の革命的諸分子と合同し、同時に内部に潜んでいたファシストのスパイを摘発・追放することにより、ここムルマンスクにおいて、スオミ社会主義統一党（SSY）を結成した。
　また、プロレタリア人民の代表によって構成されたスオミ人民議会は、本宣言を発表した。

　われわれの革命は一歩一歩着実に前進を続けてきたが、それだけでは足りなくなっている。したがって、今ぞ人民による決起を最終段階に至らせしめ、スオミの全国土を人民の名の下統一するため、スオミ人民議会議長コスティ・カルヤライネンは、スオミ人民及びスオミ人民議会の名において、以下のように宣言する：
　「同志諸君、スオミ民主共和国中央人民政府は、只今をもって成立した。」

　また、われらは革命を完遂するため、旧スオミ王国旧政府ならびに「スオミ人民政府」に対して、彼らの勢力範囲の内部と外部を含むあらゆる方面と部門からの、歴史上類を見ない大革命闘争の最終段階に入ることを、無慈悲かつ明確に通告するものである。

　これは反動勢力に対する最後通牒である。絶対君主制の圧政と人民福祉への無策により、長年人民を苦しめ続けた国王と貴族は、彼らが直ちにヘルシンキを退去し、その財産を放棄しまた「政府」を解散しない場合、人民の怒りが、一千万度の革命の炎となって彼らを焼き尽くすことになるだろう。その灰の中から不死鳥として蘇るのは、労働者と農民、そして祖国の未来である。

481年 12月
スオミ人民議会議長及びスオミ民主共和国中央人民政府首班
コスティ・カルヤライネン

　各国政府に対しては、スオミ新政府の可及的速やかな承認を要請する。
　共産主義者にとっても「自由主義者」にとっても、絶対主義王政の打倒は第一の共通目標であり、したがって諸国民はわれわれ式の革命方式に賛同すべきだ。
　また、スオミにおける合法政権はスオミ民主共和国の政府のみであるため、状況が大きく変わらない限り、「スオミ王国」の「政府」を承認している国家については、同「政府」に対する承認を取り消さない限り国交樹立を行わない方針である。

　なお、ルドルフ・ニーシネンはファシストのスパイと判明したため、社会主義統一党への参加を認めないと同時に、国家反逆罪で指名手配とする。
　ルドルフ・ニーシネンの設立した「スオミ民主共和国」は偽物であり、同志カルヤライネンを首班とする政府とニーシネン偽政府は一切関係しない。

　革命の過程で祖国から逃亡した者は、例外なく敗北主義者あるいはファシストのスパイであり、したがって社会主義統一党への参加を認めない。

我々革命的マルクス主義者はスオミの兄弟たちの蜂起つまり暴力闘争を賞賛する。ここにスカンディナヴィア一帯は戦争状態に突入し、激しい暴力戦が展開されることとなるだろう、しかしそれは歴史的必然であり、抑圧される階級の否応なき悲鳴であり、怒りであり、悲しみであると判断する。
最後に共和国はスオミ地域の唯一の合法政権として、スオミ人民政府を指定する

先程述べたように、われわれは「スオミ人民政府」とは無関係であるので、確認申し上げる。

失礼、こちらのミスによりスオミ人民政府とスオミ新政府を混同しておりました。改めてスオミ新政府を支持します。

我々は自由を愛する人民であり、真の民主的手法によってその自由を獲得せんと闘争し共同体を構築した。
そして、同様にスオミに於けるこの革命は我々と同じく、民主的手法により自由を手に入れるための人民の正当な闘争であると位置づける。
絶対君主制の圧政、肥え太った豚のごとく居座る王族を打倒しそれら支配者階級を公然と転覆させるために立ち上がったスオミ民主革命勢力に最大の賛辞を贈るとともに共闘の道を模索したく考える。