聖マズダー教国・スオミ王国会談

トルン卿：未定です。燃料需要の調査次第ですが、現在燃料の需要が低そうな為、ウラン鉱以外に転換することも考えています。

教皇：左様ですか。開発の際に援助が必要ならば、我が国は協力を惜しみません。いつでも申し出てください。
では、典礼省長官から、ゾロアスター教について話があります。
ブルクハルト・スピターマ枢機卿：宣教省長官が出席できないため、少々役目が異なりますが、私のほうからスオミ地域におけるゾロアスター教についてお話しいたします。
現在、スオミ地域ではスオミ＝ゾロアスター協会が布教活動を行っておりますが、同機関は我が国ひいては「聖マズダー教会」とは何ら関係のある機関ではありません。つまり、スオミ地域には我々が認める信徒はほとんどいないということです。
同機関とは改めて会談を持ちたいとは思いますが、現状は申し上げた通りです。
貴国は如何お考えでしょうか？

国王：開発援助の申し出感謝申し上げます。帰国したら政府に伝えましょう。ゾロアスター教についてはトルン卿の方から。
トルン卿：協会が貴国と公式な関係がないというのは事実でしょうが、政府はスオミ＝ゾロアスター協会が現状我が国内におけるゾロアスター教信徒の代表であるとみなしておりますし、教義面においても正統なゾロアスター教のものと大差ないと祖国遺産省の担当者は話しておりました。なので、我が国内に正統な教団組織を立ち上げるのであれば、協会側の立場も尊重し、方針をきちんとすりあわせて頂ければ話がスムーズにいくと思われます。

ブルクハルト・スピターマ枢機卿：協会が貴国において最大のゾロアスター教コミュニティであるとの貴国の認識は当然ですが、彼らの教義が我々のものと異質であることを危惧します。トルン卿の仰るように、スオミ＝ゾロアスター協会と教義を確認し、典礼等が同一であることを確認する必要があります。
可能であれば、協会を我が教会傘下の管区教会とし、教会自治を任せることも可能だと考えております。

トルン卿：貴国の言うとおり、典礼の一致に関しては協会側とよく話し合っていただくことが必要でしょう。もし一致しない部分があっても、東方典礼カトリックの様な形態をとることも可能なのではないでしょうか。

ブルクハルト・スピターマ枢機卿：我が教会は各地域での典礼の多少の変容は許容すべきであると考えております。
宗教はそれぞれの風俗・習慣に適した形で受け入れられてしかるべきです。無論、絶対に譲れない点もありますがね。
近いうちに、スオミ=ゾロアスター協会の方ともお話ししたいと思います。

ドスタル枢機卿：では、国王陛下のご結婚の話についてですが、以前貴国から教皇聖下の妹君である、パリーサー殿下とレオ陛下のご結婚の話を持ちかけていただきました。
我が国としてはなんら反対するものではありませんが、教皇聖下のご意志もあり、段階を踏んで話を進めたいと思います。

侍従長：もちろんです。とりあえず顔合わせも兼ねて、この会談の後に教皇聖下と我が国の国王陛下、それに王妹殿下の３人だけでしばらくお話になられてはどうでしょうか？

ドスタル枢機卿：そうですね。我々は一度退席いたしましょう。談話室で世間話でも。
では、参りましょう。

侍従：パリ―サー殿下がお着きになられました。

パリーサー：遅れて申し訳ありません。着替えに手間取ってしまって…

教皇：丁度良かった。これから、君の話をするところだよ。レオ陛下、こちらが妹のパリーサーです。

パリーサー：パリ―サーと申します。レオ陛下のお噂はかねがね聞いております。

国王：はじめまして、スオミ国王のレオです。今日はパリーサー殿下にお会いすることができて本当に光栄です。お噂に聞いていたよりもさらにお美しくいらっしゃって驚きました。