第1回ソサエティ共同声明に関する声明

　第1回ソサエティ共同声明に関して、我が国は非常に困惑している。
　その共同声明は『トロピコ事変に関する査察報告書』という主題の査察報告書に、我が国が誠実に対応することを求めているが、この査察報告書はソサエティの内部文章であり、我が国を名宛人にしたものでないものと認識している。査察報告書の提言には、「ソサエティをはじめとする諸外国は、トロピコ共和国の現状を改めて確認する必要があるし、本問題を放置する事は国際社会の安寧は勿論、トロピコ共和国の国民に決して資すことがない。査察団は、諸外国に対し強い態度をもって、トロピコ共和国に対する何等かの働きかけを行う必要がある」と書いてあるように、我が国に対して何らかの勧告がされたものではなく、実際に外交上の経路を通じて何ら請求もされていなかった。
　我が国はミサイル発射実験事故に関して、すべての国家に対して誠実な対応を心がけており、今後ともそれを継続する意向であるが、我が国としては自国が加盟していない国際機関が異なる見解を示したことに対して、あえて自国の見解を押し付けることで更なる外交問題に発展させる意思はない。ミサイル発射実験事故に関しての我が国の見解は、アルドラドとの合同調査による『トロピコ問題に対する一次報告』の通りであり、『トロピコ事変に関する査察報告書』の見解と大きく異なることは認識している。我が国としては、そういった見解が存在していることを受け止めることを以って、報告書に対する誠実な対応としたい。