足利尊子征夷大将軍の、旧南朝奸臣に対する要求

573年4月22日　室満京市外郭　足利尊子本陣より発信。

「ご機嫌よう、南朝皇帝奸臣の皆様。あなたがたがなんと言おうと石動の征夷大将軍の、足利尊子です。
さて、私は今帝都室満京市外郭をとっても頼もしい陸軍・親衛軍の皆さんと一緒にぐるりと取り巻いています。見えるかしら？
このとっても勇ましい皆さんは私の号令一下で帝都を奪還し、あなたがたふざけた逆賊どもを皆殺しにしてくださいますの。
でも私も鬼ではありません。もしあなた方が、私の征夷大将軍宣下取り下げ・そして公方府解体。この二つを撤回してくださるのであれば、喜んであなた達ともう一度手を取り合いたいと思いますの。
お返事は、今年の6月20日（20645期）までにお願いしますね！
よ～く考えて冷静な判断を下してくださいね～。皆さんの色好い御返事、お待ちしてます！
それではさようなら！源正二位征夷大将軍足利海防尊子でした！」

573年6月16日 嘉川島某所からの秘密通信

「初めまして、足利尊子殿。私は阿蘇直子と申します。この様な形ですが以後お見知りおきを。この通信は機密なものであり他者には聞かれることはありません。さて、此度の貴方の要求ですが、私としては全面的に受けたい...所ですが新田さんが強く反対してまして...恐らく対立時からの貴方への敵対心が原因と思われますが.......ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ....この通り私は病弱の身であり恐らく彼女に押し切られる事でしょう。そして嘉川の地に逃げ戻る筈です。私はこれ以上の意味の無い戦は望みません。また、私の他にも南朝内に於いては私と同じ立場の者もおります。そこで私は貴方に今後こちらからの離反者があれば彼らを優しく受け入れる事を願いたく思います。そして出来れば新田さんを...いや、秋穂ちゃんを許してあげてください。彼女は憎悪に憑かれているのです。私も幾らかの情報は秘密裏に伝える用意はあります。ｹﾞﾎﾞｯﾎｯ...ど、どうかよろしくおねが..ｹﾞﾎｯ...します...」

573年6月18日　室満京市南朝側本陣より通信

「こちらは新田秋穂陸軍卿だ。大変残念な事であるが貴公の要求は我々としても受け入れ難い。理由は南北朝の分裂の原因が他ならぬ公方府の横暴であるからだ。足利殿にとっても受け入れ難き事であるが吉備の繁栄の為にも痛みを伴う改革は必要だ。足利殿には今後公方府の代わりになるであろう新機構の長として政治を取り仕切って頂きたい。
それが否と言うならば、こちらも全力でそれに応えたい。回答は以上だ。」

573年6月16日　室満京市外郭　足利尊子本陣からの秘密通信。

「こちらこそ初めまして、阿蘇直子様。事態が好転しないことを非常に残念に思うとともに、南朝にも貴方のような方がいらっしゃる事、大変うれしく思いますわ。新田殿については…仕方ないのかもしれませんね。彼女がまだ幼いうちに、彼女の母を殺してしまったのは私たちですから…。南朝にあなた方の様な人々がいらっしゃるという事は、まだまだ南北統一の道は潰えていないという事です。私は絶対に平和裏に南北統一を成す事をあきらめません。次こそは、真の南北統一の場でお会いできればと思います。では…」

573年6月18日　室満京市外郭　足利尊子本陣より発信。

「統合参謀総長、細川勝男である。貴殿らの言い分、しかと我らが将軍殿下のお耳に入れ申したぞ。石動最強の我らを連合を前にしてその意気や天晴れなり。
ではお望み通り、我ら陸軍・親衛軍精鋭の力で貴殿ら壊乱してご覧に入れよう。全軍、前進」