ウェールリズセ建国宣言

　我々はフリューゲル暦21104期586年3月16日、フリューゲルのストノイ島（243,271km²）に宇宙船を着陸させ、ここにウェールリズセ共和国を建国するに至った。

　我々は自らを確固たる主権を有する存在であると認識しているし、既存の諸国にも同様の理解を求めたい。
　しかしながら僅か3万1千人の国民によって構成される我が国は、脆弱であり、揺り篭の中の嬰児に過ぎない。途上国として、先進国には人道に則り、適切な支援を要請するものである。

　外交方針について。
　認識の齟齬がないよう、この場を借りて表明する。我々は広義の意味での民主主義を奉ずる国家――これには、厳密には異なるであろうが立憲君主制も含まれる。独裁者の支配下にない国家とのみの関係構築を強く望む。
　また、他国の主権を侵害するいかなる策動にも強く反対し、侵略の目論見を打破する。パートナーとして求めるのは、共通の価値観を持つ、対等な関係を構築可能な国家である。ゆえに、該当する国家との国交開設を強く望む。

　本宣言が共和国政府公式のものであることを保証する。

　ウェールリズセ総督　ベルトルド・アルベルティーニ