聖マズダー教国・スオミ王国会談

ありがとうございます。ただ、実はスオミ行きは周囲に反対されておりますの。私自身が行きたいと言っても、一応皇族ですから……できるだけ早く行きたいのですが…
日程が決まり次第、連絡差し上げますね。

う～んと、次は何をお話ししようかしら…
陛下から私に聞きたいことはございませんか?

では、パリーサーさんは普段何をして過ごしていらっしゃるのかをお聞きしても？慈善活動に熱心に取り組んでいるのは知っていますが、それ以外には？

う～ん…特にこれといった趣味は…
時間があるときは、よくピアノを弾いてますね。
よくチャリティーコンサートを主催するんですが、時々私自身も演奏することがあるんですよ。
常日頃から練習してないと、腕が鈍ってしまうので。

パリーサー：そろそろ時間のこともありますし、
お話はこのくらいにいたしましょう。
(侍従に向けて)兄上を呼んできてくださいな。

数分後

教皇：お話は済みましたか?パリ―サーが失礼なことを申していないか心配ですが…

パリーサー：大丈夫ですわ兄上。ちゃんと言葉を選びましたもの。ところで兄上、私のスオミ行きはいつになればお許しいただけますの？

教皇：あぁそれだけど、近いうちに行ってもらうことになりそうだ。君には慈善活動の指導の他に、スオミ協会へ赴いてもらいたい。

パリーサー：まぁ嬉しい!ありがとう兄上!立派に務めを果たしてきます。

教皇：レオ陛下、パリ―サーがスオミに行くので、どうかよろしくお願いいたします。

国王：パリーサーさんとお話しできて大変楽しかったです。今度はスオミで会いましょう。（教皇に向かって）スオミ滞在中のことはお任せ下さい。政府に万全の受け入れ態勢をとらせましょう。
まだまだ議題は残っているので、会談の続きを進めましょう。

教皇：では、次は何についてお話ししましょうか?
む？長官たちが戻ってきたみたいですね。

ブルクハルト枢機卿：いやぁ、やはり紅茶はいいですな。心が落ち着く。ところで、お話はすすみましたかな?

教皇：私も中座しててね、これから、政治の話をするんだ。
では、陛下にお尋ねしたい。「国連」についてなのですが、
我が国は宗教を守るという責任上、安易に国際的な組織へは参加しない方針をとっております。
貴国は「国連」へ参加される意思があるのでしょうか？

国王：行政府としては、国連に参加する方針のようで、私としても今のところそれに異論はありません。しかし、国連への参加の有無は貴国との関係にほとんど影響を及ぼさないと考えています。
宗教の話といえば、我が国には国教として認定されている宗教が６つあります（Wiki参照）。実質的に国教と呼べる程の規模のものはスオミ教会ぐらいですが、ほかの５つも国教であることには変わりありません。貴国はゾロアスター教の布教、ひいては国教化を世界的に進めているそうですね。我が国におけるゾロアスター教の今後について貴国はどう考えているのでしょうか？我が国の国内においてもただ一つの国教を目指しているのでしょうか？それともとりあえず国教であるならば、他の国教が存在しても構わないと考えているのでしょうか？

教皇：私は理にかなった宗教である限り、どのような宗教も否定しませんし、それぞれの教えを尊重します。
ただ、あらゆる宗教の根本にある考えはゾロアスター教の教義と同質のものであると考えます。貴国をはじめ多くの国で信仰されているキリスト教においても、基本的な考えはゾロアスター教より取り入れたものが多くあるようです。
また、我が国の研究機関によると、貴国で重要な地位にあるラテン教団の教えにある神々のなかにも、地球時代にゾロアスター教地域からローマ帝国へ浸透したものが多くあるとのことです。
つまり、多くの宗教はゾロアスター教から派生、もしくはその影響を多分に受け成立したものであって、それら本質はゾロアスター教に帰すると考えます。
現状では他の国教と同様の扱いで構いませんが、最終的には他の教えに従っている者たちが、本来の教えへ回帰することを期待しています。

国王：宗教の教義や相互の関係については専門家や聖職者に任せたほうがいいようですね。私の立場としてはどの宗教が根本なのかや、そもそも神の実在性について語るのは不適切になるので。ゾロアスター教が我が国の７つめの国教になるかどかは貴国と我が国の専門家・聖職者の間で教義してもらってからでも遅くないはでしょう。

次の議題ですが、ルーシェベルギアスのルティーナ殿下によるアヴァシン併合？の件について貴国の立場を詳しく聞かせていただきたい。我が国の側としては、併合を支持することはないが、反対することも無いという立場です。アヴァシン難民問題については、ルーシェベルギアス政府が実質的にアヴァシン統治に対して責任を負っていることは明らかなので、ルーシェベルギアス政府と協調して対応していきたいと考えています。