中夏人民共和国に対する宣戦布告

アングスティアス・ジョベラス・マルティン、連邦市民の自由意思と信託によって、ノイエクルス連邦とその構成国であるノイエクルス自由国、南瓜共和国の善良なる市民を代表する連邦最高評議会議長の名において以下を布告する。

布告
中夏人民共和国は去る478年、宣戦布告を行わず義勇軍という大義名分を振りかざし、連邦の友好国たる龍鮮王国に対し不当に攻撃を加えた。
連邦政府による慈悲深い救済措置が提案されたにも関わらず、中夏人民共和国政府は体面の維持を第一目的とし義勇軍なる存在が虚構であり、実態は中夏軍そのものである事を認めず、連邦政府の恩寵を拒絶した。
かくなる行為が看過されざる事は国際秩序、そして我が連邦市民の平和と安全のために極めて重要であるからして、善き市民の代表者たる連邦議会は中夏人民共和国に対する宣戦布告を賛成多数で可決した。
かかる議決に基づき自由な市民により築かれた我らがノイエクルス連邦は連邦最高評議会議長の名において中夏人民共和国に対し宣戦を布告するものである。

宣戦布告は17219期に行われた。
戦闘開始は17227期となる。

参戦国はノイエクルス自由国、南瓜共和国である。

連署人
　ノイエクルス連邦最高評議会外務評議員　エミリオ・フラーキ
　ノイエクルス連邦議会議長　アングスティアス・マルティン
　ノイエクルス自由国大統領　カルリトス・ブルクハルト
　南瓜共和国大統領　クリストフ・ハールスジュニア

478年4月　自由と勝利の栄光に包まれし我らが市ノヴィルキウスにて。

即時講和を希望する。

我々が要求する条件は以下の通りである。

1．中夏人民共和国は龍鮮王国に派兵している部隊が政府軍である事を認める。
2．中夏人民共和国は香麗民主連邦なる反逆勢力が龍鮮王国における正統政府であると承認した過ちを認め、ただちに承認を取り消す。
3．中夏人民共和国は香麗民主連邦なる反逆勢力に対する支援の一切を無条件で即時に停止する。
4．中夏人民共和国は龍鮮王国と協力し、香麗民主連邦なる反逆勢力に対し即時攻撃を開始する。
5．中夏人民共和国は香麗民主連邦なる反逆勢力に対する支援が龍鮮王国に多大なる損害をもたらした事を認め、龍鮮王国の要求する賠償を全て受諾する。
6．本件に関わる意思決定に関与したすべての公職者を龍鮮内戦終結後、遅滞なく公職追放とする。

なお交渉のための猶予期間を認めるつもりはなく、連邦軍による攻撃は17227期より遅滞なく開始される。

なお我々は貴国市民の安全のため、我が国でかつて使われていた民間防衛用ビデオを寄贈する。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7155260

＞1．中夏人民共和国は龍鮮王国に派兵している部隊が政府軍である事を認める。
大半はそうであるが、真に義勇兵も確実に存在する旨通告する。

＞2．中夏人民共和国は香麗民主連邦なる反逆勢力が龍鮮王国における正統政府であると承認した過ちを認め、ただちに承認を取り消す。
＞4．中夏人民共和国は龍鮮王国と協力し、香麗民主連邦なる反逆勢力に対し即時攻撃を開始する。
＞5．中夏人民共和国は香麗民主連邦なる反逆勢力に対する支援が龍鮮王国に多大なる損害をもたらした事を認め、龍鮮王国の要求する賠償を全て受諾する。
以上三項目については普欧が現在調停を実施しており、この状況で我が国の一存では判断し難い。

＞3．中夏人民共和国は香麗民主連邦なる反逆勢力に対する支援の一切を無条件で即時に停止する。
既に軍は７割撤退しており、香麗政府は事実上自立しているため、援助停止は実行している。

＞6．本件に関わる意思決定に関与したすべての公職者を龍鮮内戦終結後、遅滞なく公職追放とする。
国防部長・国防副部長を本日付けで解任した。

我々が独自の判断で即時に受諾出来るのは１、３、６のみであり、残りの項目は我が国の一存では判断し難い。

連邦政府は2，4，5項の受諾は重要であると考えている旨、貴国に通達する。
撤退済みの貴国軍は、龍鮮王国に侵攻した際と同様に香麗民主連邦の後方から攻撃を加えられるものと思料する。
普欧の調停を理由に軍事的優位を無視することを連邦は良しとしない。

我々はクリスチャンである貴国民に以下の言葉を贈る。

「汝らは外貌を観るか。自らキリストに属すると信ずるものは己に憑りて度るべし。（コリント人への第二の手紙　第10章７節）」

ところで、連邦軍による総攻撃まであと3期も無いが、聖書を引用する前に貴国が責務を果たすことを期待している。

まず我が軍は長期の戦役で武器弾薬を消耗しており戦闘能力は残っていない。香麗軍への支援停止も我々の支援能力の限界を超えたからであり、さらにこの上戦闘ともなると不可能である。
普欧は半島の情勢を収拾しようとしているため、その調停交渉妨害は我が国は消極的にならざるを得ない。
また、貴国は既に香麗に宣戦布告し軍事行動を開始しているため我が軍の力が必要とは思えない。
龍鮮王国への賠償は同国政府が求めれば応じるがそれに関する交渉は当事者同士での協議で行う。

貴国の姿勢は龍鮮王国に出兵し威勢よく侵攻しておきながら、その後始末は全て他国に任せきりにしようとしているように思われる。

また貴国は何か思い違いをしておられるようだが、連邦政府は香麗民主連邦の存在を前提とする講和、交渉ではなく原状回復を前提としている。したがって、普欧帝国が進めているあらゆる調停や交渉に対する遠慮は連邦政府の考慮外である。

我々は貴国が連邦政府と同じ立場に立って龍鮮王国政府を守ろうとするのか、遅滞戦術の末連邦と敵対する事を望むのか、いずれかを問うている。それ以外の回答は認められない。