エーラーン・エルツ　２+２会談

エーラーン教皇国首都ペルセポリスにて、エーラーン、エルツ両国の外務大臣と国防大臣による会談が行われる。

エーラーン教皇国からはシャウマン外務省長官とエステン国防省長官が出席します。

エルツ帝国連邦より
マクシミリアン宰相とローエン軍務卿が出席します。

宰相「この度はこのような会談を開いていただき感謝します。我々はエーラーン教皇国の同盟国エルツ帝国連邦代表として今回の会談に出席します」

軍務卿「お初にお目にかかります。軍務卿のローエンと申します。気軽にカールと呼んでいただいても構いません。真正面にある聯盟事務局を拝見させていただきましたが素晴らしいの一言に尽きます。偉大な同盟の一国であることを誇りに思いますよ。」

外務省長官「こちらこそ、遠路はるばるよくお越しくださいました。聯盟のビル群はまだ建設途中でして、完成すれば事務局ビルの横には総会の会議場を含めた本部ビルが建つ予定です。今年中には工事は終わると思いますよ。」

国防省長官「聯盟の結成以降、我が国にとって貴国との関係は以前にも増して重要になっております。この会談が両国の発展に寄与するものになることを期待します。」

宰相「では、貴国に期待されている新参者から大国である貴国にささやかなお願いを申し上げます。

エルツの商業はスズメの涙ほどの収入しか我が国に及ぼしません。これでは大国である貴国の同盟国として面目がたちません。幸い貴国エーラーンには様々な世界に誇る商品ブランドに商業文化、そして商業都市ベルセポリスがある。
そして貴国は世界でも有数の商業大国であり、工業国でもある。今朝ベルセポリス港にお邪魔したのですが、共学いたしました。エルツにもエルツポートという港がありますが、もはや月とスッポン、規模が違う。そして効率的な作業風景。『発展途上国エルツ』をれをしみじみと感じさせられました。しかし我々は貴国の『同盟国エルツ』でもあります。いつまでもこのような不甲斐無いままでは正直みっともない。同盟国には同盟国にふさわしい態度、そして基盤があると私は考えています。

長々と話しましたが難しい話をしたいのではありません。この写真を見てください。私の孫の写真です。
貴国ブランド　デカデンツ・デス・メートヒェンの服を大層気に入っていつもきております。
このように我が国では貴国の製品が大量に扱われておりますが、今のデータでは我が国の商品の中で貴国が占める割合は10％に足りません。私はこれを50％まで引き上げたい。そしてそのために貴国企業の我が国への積極的誘致そして、関税撤廃による貴国製品の優先的輸入を行いたい。そう考えております。

ここにおりますローエン軍務卿は幸いにも貴国に長らく滞在した経験もあり、貴国ズィーメント社と今も鉄道に関して話し合いをするほどのエーラーン通、彼がエーラーン製品はエルツで売れることを確信しているので、貴国が失敗を気にすることも必要ありません。

また企業誘致時に貴国人を我が国に来訪するのに問題があってはならないので両国の往来に関するビザの廃止も同時に提案したい。これが受け入れられるなら貴国移民も大幅に受け入れます。いかがでしょう？」

外務省長官「それは願ってもない話です。貴国には我が国以上の商業大国になるポテンシャルがあると見込んでおります。同盟国の発展のためには喜んで協力いたします。我が国の多くの企業も貴国への進出に意欲的であります。政府からの働きかけがあれば、こぞって貴国での事業展開に乗り出すでしょう。
特に、デカデンツ・デス・メートヒェンを持つターター・グループのトリサントナ社は貴国での大規模な店舗展開を計画していると聞きます。手始めに、ターターのほうに掛け合ってみましょう。
ズィーメンス社はすでに貴国との技術提携を行っておりましたね。彼の会社も貴国での事業に意欲的ですよ。
ビザの廃止は大いに同意します。即刻取り掛かりましょう。移民に関しても、貴国の申し出はありがたい限りです。我が国では人口の増加に対し、国土の限界を迎えております。布教活動の上でも海外への移民は我が国の希望するところです。」

宰相「貴国の快諾を心強く思います。我が国も持てるポテンシャルを十二分に発揮して貴国のお役にたちましょう。私からは以上です。これは文務卿エーベルタイン子爵からの提案ですが貴国との交換留学を希望しております。エルツからはユルレヒト、アルトウェルプから100名前後の生徒がエーラーンへの留学を希望しております。
学生代表としてヨハンネス・パシェン君がエーラーンに来ておりますので、よろしくお願いします。

次はローエン軍務卿が話をします」

軍務卿「では宰相とは違う話をいたしましょう。それはエルツ国防軍のことです。現在エルツ国防軍は参謀本部、軍務局と統括する組織だけ出来上がって兵が一人もいません。そこで士官学校を作ろうと思うのですが、そこに貴国から軍事顧問をいただきたい。人数は貴国に任せます。ですがエルツが貴国の盟邦となるには貴国の協力が不可欠であること理解していただきたい。」

外務省長官「わかりました。交換留学の提案をお受けいたします。こちらも100名前後の募集をかけましょう。選考の後、教育科学技術省のほうから貴国に連絡差し上げます。」
国防省長官「軍事は私が承ります。軍事顧問の件、喜んで協力させていただきます。救世軍の教導部隊から数名と我が国の国防大学校の教員の数十名を派遣いたしましょう。」

軍務卿「我が国からは追加で貴国から戦車等の軍用車両、及びそれらの弾薬を輸入したい。
　　　　自国の防衛力を高めねば安心して発展が行えないのでエーラーン軍の協力を願いたい。

　　　　この会談が、エルツがフリューゲル世界の安全のために、力を発揮するためにはこれは必要事項かな、と考えます」

宰相「これからも平和が続きますよう。我々も不断の努力が欠かせません。そのための些細な投資。とお考えください。　この話が今回の会談でエルツ側が提案する事項の最後です。エーラーン側から特に提案がない場合は、返事をいただき次第、至急に会談を終了とさせていただきたい」

国防省長官「我が国も聯盟という一蓮托生の組織に加わった以上、防衛力の強化に力を注いでいる。そのため、貴国に融通できる量は限られるが、最大限協力させていただきたい。
兵器生産に必要な鋼鉄の輸入を貴国から定期的に行うことは可能だろうか?
今後両国が災難に見舞われる可能性がないわけではないので、今すぐとは言わないが、兵器の安定的な生産ラインを構築しておくべきだと考えている。」

宰相「鋼鉄の輸入ですか。難しい問題ですな。いくら同盟国といえども、エルツにも面目があります。そして我が国は皇帝陛下の与える影響が大きい。そして皇帝陛下はいまだに初恋を忘れられていない。私から言えることは以上ですが難しいエルツの現状を理解していただきたい。
それでも10年、いや5年あれば状況が変わるかも知れませんが、現状で即答をすることは不可能です」