弊国からは外務大臣バルダロッサが出席します。

この場を通して、
アヴェスター発禁問題を発端としたスオミ王国からの流民問題と、

未だ未確定である海域国境線の取り決めについて議論出来ればと思っております。

まずは、流民問題ですが、弊国では貴国のアヴァスター発禁問題以降、
不法に入国する流民が後を絶たず対応に苦慮しております。
多く流民はハムンマリア島への入植と言う形で対策を取り、
一応の落ち着きを取り戻してはいるものの、未だ国内は不安定です。
流民の多くはゾロアスター教徒であり、アヴァスター発禁が継続する限り貴国への帰還は不可能であります。
よって、一刻も早いアヴェスター発禁の解除と、流民達の中で貴国への帰還を望む者に対する支援を求めます。

続いて海域国境線問題についてです。
弊国と貴国は主に領海を接するもの同士ではありますが、
ボスニア湾、スオミ湾、バルト海全域を領海と主張する貴国によって、
いわばスオミの蓋と呼ばれる帝政フリューへの入口が完全に塞がれた状態になっております。
これは近年帝政フリューと定期貿易を開始した弊国にとって
非常に不利益であり、貿易幅がこれ以上拡大できない状況に追い込まれています。
よって、以前から弊国が主張するバルト海全域の領有を持って貴国との海域国境線を確定したい所存です。

以上2点について貴国の見解を求めます。

アクアマリン王国とスオミ王国の2国間協議の場です。
弊国首都、アクアティアラで行われます。

我が国の建国20周年式典に際して、各管区主教が集まったのに合わせて、現在、そして今後のゾロアスター教に関する情報交換や意見交換を行うことを目的とした、本会合を開かせていただきました。各主教からの建設的な意見を期待します。

まず近年、ゾロアスター教は他の宗教との対立を抱えるようになりました。現在、龍鮮地域では信徒レベルで礼教と対立状態にあります。さらには、スオミ王国がアヴェスターを発禁処分とし、我が聖マズダー国と国家レベルで対立しております。
この件に関して、各々方の意見を伺いたいと思います。

初めまして、レゴリス帝国を代表して、帝国総統のリーゼロッテ・ヴェルトミュラーが出席致します。
この度、聖マズダー教国が建国20周年を迎えたことに対して、祝意を改めて表させて頂くと共に、我が国との首脳会談の希望に応じて頂き感謝致します。
このような祝の日に見合う、実りある会談となることを期待しております。

さて、本題に入らせて頂きますが、我が国と貴国は経済的な互恵関係にあり、宗教に関しても我が国はゾロアスター教徒と他の宗教の教徒による抗争等も特に無く、貴国を除けば最もゾロアスター教徒が存在する国家となりつつあります。また、外交的にも特に対立等は無く、我が国と国交を結ぶ国家の中でATO加盟諸国を除けば友好関係が最も深い国家が貴国と考えております。
そこで、我が国は貴国との友好関係を更に深化する為に、相互安全保障条約の締結を提案致します。具体的には下記のようなものになります。

１、相互安全保障条約の締結。
２、レゴリス帝国製の各種兵器の提供、並びに軍事顧問団の派遣。
３、聖マズダー教国へのレゴリス帝国軍の駐留。

1に関しましては、その名の通り相互安全保障条約を締結したく存じます。
2に関しましては、失礼を承知で申し上げますが、貴国の軍事力は先進国ほどのものでは御座いません。ですので、我が国から最新鋭の戦闘機や主力戦車・ミサイル駆逐艦等様々な兵器を輸入することにより、貴国の軍事力の物的向上を手伝わせて頂きたいと考えております。
また、我が国の経験豊富な軍人らによって構成される軍事顧問団を貴国に派遣することにより、貴国の軍事力の質的向上に寄与したいと考えております。
3についでですが、これは貴国に滞在しているレゴリス人を保護すべきという観点から、また貴国に於いて内戦などの武力衝突や災害などが発生した場合に、我が帝国軍が聖マズダー教国軍と協力して迅速に活動出来るようにするべきとの観点から提案させて頂きました。

以上の提案に対して、聖マズダー教国首脳部のご意見をお聞きしたく考えておりますが、如何でしょうか？

エルジア共和国を代表して私、ジャン・ルイが調印いたします。

エルジア共和国首相ジャン・ルイ

こちらこそ、ご出席いただき誠にありがとうございました。
貴国の発展と、両国の友好関係のさらなる深化を期待します。

布告の時期は貴国にお任せする。

我が国からも秘密裏に聖職者を派遣し、貴国内のゾロアスター教徒を統制しつつ、水面下で貴国民へのゾロアスター教の教義の浸透に助力させようと思う。

貴国の希望通りに、退位した国王を管区主教とする教会を設立すると、貴国内でアクアマリン崇拝者とゾロアスター教徒との対立が発生する可能性が高い。
例を挙げると、龍鮮地域においては現在でもゾロアスター教徒と礼教徒の対立が残っている。より土着信仰の強い貴国ではなおさらであろう。

我が国はアクアマリン崇拝をゾロアスター教の一宗派とし、マズダー神が別の形、つまりアクアマリンを通してエアリーヌに啓示を与えていると解釈するのが最適かと思う。
その後、徐々にゾロアスター教の教義を浸透させ、最終的に統合することができれば、貴国内の宗教対立は解消されるものと考える。

貴国民のほとんどはエアリーヌ王を信奉していると聞く。エアリーヌ王自身から国民に布告すれば、最小限の混乱で抑えられないだろうか?

まず、我が国の情報機関が得た「エアリーヌ王が過去にゾロアスター教の教会を訪れていた」という情報をもとに、我が国はさらなる情報収集を行い、エアリーヌ王が何らかの形でゾロアスター教との接点を持つものと確信した。
また、宗教比較研究では、「神託」という概念がゾロアスター教の考え方に酷似しており、それをある自然物（「アクアマリン」、ゾロアスター教では「火」）が仲介するという共通点がある。
そのほか、宗教指導者が一つの名を代々襲名することも共通している。

我が国は、ゾロアスター教における預言者ゾロアスターと同様にエアリーヌ王も神に預言者として選ばれたのではないかという意見である。
つまり、エアリーヌ王はアクアマリンを通じて、マズダー神より神託を受けているのではないかと考える。
もしそうであると仮定すれば、エアリーヌ王はゾロアスターに次ぐ預言者であるということになる。

我が国からは私、宣教省長官であるシュルツと、エーラーン学院のヴィンデルバンド学院長のほか、7名の聖職者・宗教学者が出席いたします。

この会合ではアクアマリン王国でのアクアマリン崇拝とゾロアスター教の関連性における両国の認識を確認し、今後期待されるアクアマリン王国でのゾロアスター布教についても意見を交換、可能であれば布教に関する取り決めを行いたいと思います。