流入を防ぐのもあるが、流入してしまった非公認の宗教の
拡大を防ぐという目的の方が大きかった。しかし、人口がこうも増大してしまった今となっては意味がないのではないかという意見も政府内にはある。
銃撃に関しては、例えば極右派、或いは政府内の隠れグスタフ派などが実行を命じたのは十分考え得る。政府の監察部門は現在共和・社会主義派の摘発に忙しく、極右派等には手が回っていないのが現状である。

分かりました。
非公認宗教の拡大を防ぐとのことですが、貴国広報庁による報道によれば、ゾロアスター教以外にも多数の宗教の名が申請の上布教を許可する対象として挙がっております。
この中で、なぜ我々の聖典だけが発禁処分を受けたのでしょうか？
納得できる理由を提示いただきたい。

また銃撃事件の件ですが、公安省より貴国警察当局に対して捜査協力を仰ぎたいとの旨を受けました。
可能であるならばそちらでも捜査を行っていただき、容疑者が特定できれば逮捕の後、我が国に身柄を引き渡していただきたい。
もしくは、我が国の警察を貴国に派遣し、この事件に限って捜査する権限を許可いただきたい。

非公認諸宗教の中で、当時最も教勢の拡大が大きく、国外からの影響も大きかった為、最も体制を揺るがすのではないかと考えられたからです。
捜査に関しては、我が國の治安機関と共同であれば国内の捜査権限を与えることも可能です。

そちらの意見はわかりましたが、現時点で貴国での布教活動及び教会設置を行う意思はないことをお伝えしておきます。
理由としましては、それらが行われた後にも、貴国の政治的判断によってはそれらの活動が水泡に帰すこともあり得るからです。

捜査の件ですが、貴国治安当局との共同捜査を希望します。
我が国の警察から捜査チームを派遣しますので、特別な査証と在留許可、そして件の事件に関する捜査権を認めていただきたいと思います。

了解しました。共同捜査の受け入れ準備をします。

最後に、スオミ王国に対して国家情報や成蘭との協議で名前が出ている「ローマニア王国」などの地球に存在するという国家について説明を求めます。

ローマニア王国は地球の欧州のドナウ川河口付近に存在する王国で、現スオミ王家などはローマニア王家の分家である。フラウィウス家の王が存在する国同士では大使とは別に高等弁務官が派遣されており、政府間の人事交流等も盛んであるが、同君連合というわけではない。

先ほど捜査チームが貴国に向けて出発いたしました。
事件の全容解明を期待します。

了解しました。

我が国からスオミ王国への質問は終わりました。

その他にスオミ王国への質問はございますか？

また、スオミ王国代表の各国への意見はございますか？