初めに、外相級会談と銘打っておられるが現状、我が国は貴政府に対して国家承認を行なっていないため外務担当トップである外務局局長の派遣は行ないません。後々の誤解を避けるために、その点を明記しておきます。

再三申し上げているように我が国は貴政府の設立経緯が曖昧であるために、国家承認を行なっておりません。既に述べたことの繰り返しになりますが、今後タヂカラオは貴政府が支配する旧コロール地域に関してはその行動そのものによって対応を決定すること方針としております。その趣旨がご理解頂けていないようなので、言葉を変えて申し上げますと、貴政府のこれからの行動を見て信頼のおける政府かどうかを判断していく、ということです。最低10年はかかると思って頂くとよろしいでしょう。

貿易に関しても貴政府に対する国家承認が行なわれるまでは、行なわれることは無いと考えて頂きたい。

公式の外交交渉以外における貴政府の非礼に関しては、元より外交問題とするつもりはありませんが、国民の一部には強い反発があることをお伝えしておきましょう。
謝罪の言葉もその後の行動如何によっては、かえって疑惑を深める原因となり得ることは言うまでも無いです。レゲーレン公国殿やFEU各国の助言に耳を傾けられるとよろしいかと思います。

繰り返しになりますが、当面、官民を問わず貴政府との積極的な交流は無いものと考えて頂きたい。

タヂカラオ外務局

フリューゲル暦333年8月5日

当面の間と答えられましたが、それは我が国の行動次第、つまり10年間は目立った行動さえなければ承認していただけるものと認識いたしますがそれでよろしいでしょうか？

貴政府の仰るところの「目立った行動」が具体的に何であるのは存じませんが、貴政府の統治する旧コロール地域の政治情勢、関係各国との交流などを拝見して総合的に判断することとなるでしょう。

そもそも国家の有り方に関する問題は、資源貿易等とは異なりますので、特定の行動の有無によって国家承認することを確約する、ということは無理な話と考えます。我が国は貴政府に特定の思想や行動を無理強いさせようという意図があるわけではありません。

前回も申し上げているように、関係各国の提言を適切に取り入れていき、行動に移すことが国際社会の信頼を取り戻す方法と考えます。

タヂカラオ外務局

フリューゲル暦333年8月14日