二重帝国側からは国相ロッペニキスキ・ロポポフス・リーペント・ミチニーコフ、レーテ代表デヴーコフ・ジェガヴィリが出席させていただく。
はじめに、貴国との貿易、特に定期取引についての確認を行いたい。
現在両国には複数の定期取引が行われている。
我が国から貴国に輸送されているものは、資金1兆Va×2
貴国から我が国に輸送されているものは、食料10万トン×2、食肉15万トン、鉄鋼5000トン
となっております。
資金1兆Va:鉄鋼5000トンの取引に関しては問題がないと思いますが、その他の品目に関しては我が国の貿易担当部署と貴国当局の間での意思疎通の上で、齟齬があり未確定のまま輸送されたものであると思われます。
明らかに我が国からの輸送量が少ないため、確認の後再設定の上、これまで貴国から輸入した分の補償を行いたいと考えております。
我が国の調べでは、食料10万トンに対して資金1兆Va、食肉15万トンに対して資金2兆の支払いが妥当な額であり、現在、3兆Vaの送金が不足していると思われます。
貴国の見解をお聞かせください。
貴国の発言通り、我が国と貴国との間での意思疎通が上手くなっていなかったものと思われる。
当初は食料10億を輸送する予定であったのだが、貿易省のミスで倍の20億tを輸送してしまっていたようである。
気づいた際にはすでに定期貿易が開始されていた為、中止できなかった。
補償と、定期貿易の見直しを行い両国間の意思疎通を確実にする事でこの問題は解決できると考えている。
対価に関しては貴国の考えているレートで問題ない。
国土運輸省に再設定の命令を行いました。来期以降正しく送金されるでしょう。
では、次の議題に移りたいと思いますが、なにか貿易に関して話されることありますか?
我が国としては、現状の貿易体制に何ら不満は無いし需要が増えればこちらも極力それに答えるつもりである。
また、いずれは貴国から商品輸入を行いたいと考えている。
我が国は急速に商業化を推し進めている故、そう遠い話では無いとは思うが。
我が国としても、貴国との貿易の活発化は望むところです。
時期が来ましたら、ご連絡ください。
では、次に現在の国際情勢に対する両国の認識を確認したいと思います。
現在の国際情勢に対しては我が国は極力中立を維持する考えである。
アクア、中夏の対立は今や他国にまで波及しつつあり、さながら大戦前夜の様相を呈しているのではないか。
というのが、我が国の認識である。
またスオミ亡命政府、コンポスター人民政府の問題もいずれは解決されねばならない問題であり、民国はそれらの事に関して詳細な情報公開と、亡命政権樹立までの経緯を詳しく公表するべきではないかとも考えている。
我々二重帝国としては、どちらの陣営にも肩入れをするつもりは無い。両陣営が冷静な判断と行動をすることによって対立は穏やかなものになるだろうと予想しているからだ。