私は将来的なスカンジナビア地域全域の非武装化を目指しております。
そしてその道が、辛く険しい道になると言う事も理解しているつもりです。
ですが…ですが…
私の理想の為だけに国民を危険に晒す訳には無論参りません。
その意味では軍部もそして教皇聖下の仰る事は正しいのだと思います。
弊国が突然非武装化すれば地域の軍事バランスは崩れ、無用な争いを招く元になるかもしれませんものね。
当面は現状を維持するしか道は無いのかもしれません。
ですが、私の理想だけは御理解いただきたいのです。
そしてそれが将来実現できる事を信じて私は即位致しました。
本当はこの会談までは貴国が軍拡の道を走っている事に対して
震えが止まりませんでした。
でも、それは戦争を起こさない為だったと知り今は安心しております。
きっと弊国の事を考えての行いでもあったのでしょう。
有事の際にこれほど頼もしい味方はございません。