最初の襲撃は先述の通り、祆教協会の行動であり、我々のあずかり知らぬところである。
国民政府へ共闘戦線を持ちかけたのは、国民政府が攻勢に転じ、華夏全土を掌握しつつある時期である。
当時の状況では、支配地域を鑑みて、「華夏」の政府としては共産党政権よりも国民政府が妥当であり、我が国はその時期に政府が交代したと認識した。
当然、条約等は無効か次期政権に引き継がれることになる。
引き継がれたとしても、「条文中の『政府』」=「国民政府」と解釈することになるから、我々の行動は法令違反ではなく、むしろ、政府への協力を申し出たことになる。
また、貴国が指摘する軍を出動させなかった件だが、もしそうしていれば、広州で我が軍といずれかの軍の戦闘になるのは必至であり、人民の保護という目的に対して、本末転倒であっただろう。