【自由経済連合】統一外交窓口

2:Re: 【自由経済連合】統一外交窓口
 05/08 23:09

近年、貴連合で話し合われている『宇宙条約』なるものに対して、いいくつかお伺いしたき点がある。

貴連合は軍事衛星に対して平和の破壊者、という印象を抱いておられるようだが、では具体的に軍事衛星がもたらす軍事的脅威とはどのようなものだろうか?

衛星破壊砲に関しては、コストに威力が全く見合っておらず、即効性も極めて乏しい。
では衛星レーザーは、というと、こちらもまた同様であるだろう。20兆vaもの資金を要して一ヘックスの土地を焼き払うことに、果たしてどれだけの軍事的価値があるのだろうか?
貴連合は対首都兵器として衛星レーザーを捉えられているようだが、これは全く持って正しくはない。何故なら、わざわざ20兆もの資金を消費して衛星レーザーを用いなくとも、通常弾頭による飽和攻撃をただ一度仕掛けるほうが、はるかに経済的で、はるかに破壊力に優れているからである。

では、どうして我が国がそのような軍事的に無用の長物を保有しているのかと疑問に思うかも知れない。

結論から言うならば、我が国は衛星レーザーを悪天候時における、対怪獣・対海賊用の最終手段と考えている。

ご存知のことと思うが、ミサイルによる攻撃は悪天候時には不可能である。それによって、たとえば怪獣に国土が踏み荒らされ、無辜の国民が犠牲になっていたとしても、ミサイルでは手出しをすることさえできないのである。
この点、衛星レーザーは20兆という極めて法外なコストを要するものの、天候、防衛設備の有無に関わらず、迅速に怪獣などを退治することができ、それはその国の平和へと繋がる。
我が国は怪獣による無秩序な破壊や、海賊による一方的な略奪から自国を、そして他国を守ることを重要と考え、過去何度と無くその成果を上げている。
近年では、サクラ王国におけるクジラの異常増殖・行動による被害を最低限に留めることに成功したことなどは、その一つと言えるだろう。

そしてもう一つ、現状においてはこの軍事衛星を保有する国家は我が国のみである。
つまり、貴連合による『宇宙条約』によって、直接的に被害を受けるのは我が国のみであるのだが、そのような話し合いにも関わらず、我が国の意見をただの一度も求めようとしないのはいかがなものだろうか?
更に、貴連合における過去の話し合いの中に、軍事衛星を保有することへの検討を示し、また、それが困難であるとの見通しもなされていることも承知している。
これでは、貴連合が保有困難である軍事衛星を、他国も保有できない環境にすることで、保有する必要性を無くそうとした、という疑いを抱かれかねない。

貴連合が宇宙空間を神聖なるものと捉えるのは大いに結構なことであるし、我が国もそれをとがめだてする意思は毛頭無い。が、貴連合がその思想を他国に押し付けようとするとき、そこに摩擦が生まれ、その摩擦は結果として『平和』とは対極の状態を作り出すことは、歴史的な事実である。
我が国は貴連合がそのような事態を招かないためにこそ意見を交し合っているのだと考えているし、また、そうであって欲しいとも思っている。

以上を踏まえ、我が国が貴連合に対してお伺いしたき点は以下の三点である。

1.軍事衛星がミサイル以上の脅威であるという、具体的な説明。
2.貴連合は軍事衛星なしに、悪天候時などにも関わらず迅速に怪獣などによる被害から国家を救い得るか。
3.仮に我が国が軍事衛星を廃棄するとして、軍事衛星の打ち上げに必要とした資金、物資に対する補償の意思はあるか。

最後に、付け加えさせていただく。

我が国がその建国から今日にいたるまで、その歴史の多くを内乱という名の戦火によって過ごしたことはご存知と思う。
その結果、我が国は平和をこそが大切なものと考えているし、その維持に、兵器を持たないことこそが最良であるとの考えは抱いていない。
有事における迅速かつ強大な軍事力こそが平和の維持に対して必要であると考えているし、また、その考えに基づいて、一国家を防衛するだけならば不要と思えるほどの軍事力を築き上げてきた。

我が国は他国に対する陰謀論や領土的野心に基づいて戦端を開いたことは一度としてないし、今後もまたそうありたく思っている。

願わくば、我が国が平和を求めているという事実を、他国にとっての事実ともなることを祈っている。



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