私は宝石アクアマリンの御意志に従っているまでです。
レイア族の極々一般的な家庭に生まれた私に神託が下らなければ、
今も普通の娘として暮らしていたのでしょう。
そう考えると、不思議なものですね…。
リエラは初めて選定のプロセスを経て選ばれた次期国王ですし、
私に比べると王宮に入ってから国王としての教育はしっかり受けていると思います。
少し直情的と言いますか、もう少し冷静になってくれると私も安心出来るのですが。
即位式には勿論、公爵殿下を招待致します。
アクアティアラをお気に召して頂ける事を願います。
私も即位式には出席致しますので、公爵殿下と当日お会いできるのを楽しみにしております。
さて、難しい話はここまでと致しましょう。
リエラは明日帰国予定ですが、私はあと数日滞在させて頂きます。
スオミ王国からの返答を待つのもございますが、
折角ですので公爵殿下とワインの杯を交わしながら政治以外のお話もしたいものです。