アクアマリン王国とスオミ王国の2国間協議の場です。
弊国首都、アクアティアラで行われます。

我が國からは国土・海洋次官、外務省条約局審議官及び私が出席致します。

弊国からは外務大臣バルダロッサが出席します。

この場を通して、
アヴェスター発禁問題を発端としたスオミ王国からの流民問題と、

未だ未確定である海域国境線の取り決めについて議論出来ればと思っております。

まずは、流民問題ですが、弊国では貴国のアヴァスター発禁問題以降、
不法に入国する流民が後を絶たず対応に苦慮しております。
多く流民はハムンマリア島への入植と言う形で対策を取り、
一応の落ち着きを取り戻してはいるものの、未だ国内は不安定です。
流民の多くはゾロアスター教徒であり、アヴァスター発禁が継続する限り貴国への帰還は不可能であります。
よって、一刻も早いアヴェスター発禁の解除と、流民達の中で貴国への帰還を望む者に対する支援を求めます。

続いて海域国境線問題についてです。
弊国と貴国は主に領海を接するもの同士ではありますが、
ボスニア湾、スオミ湾、バルト海全域を領海と主張する貴国によって、
いわばスオミの蓋と呼ばれる帝政フリューへの入口が完全に塞がれた状態になっております。
これは近年帝政フリューと定期貿易を開始した弊国にとって
非常に不利益であり、貿易幅がこれ以上拡大できない状況に追い込まれています。
よって、以前から弊国が主張するバルト海全域の領有を持って貴国との海域国境線を確定したい所存です。

以上2点について貴国の見解を求めます。

バルト海は公海であり、我が國は一二海里以遠の領有権を主張していない。
アヴェスター発禁問題については、現在我が國はある程度までの民主化を進めている最中であり、近々宗教問題についても発表がある予定である。

バルト海を公海と主張される貴国ですが、
バルト海上の大小様々な島々の領有を根拠とし、
航路上止む終えず貴国領海内を通過する弊国の船舶に対し
通行税を要求しているのは厳然たる事実であります。

もし貴国の主張が真実であると言うのであれば、
今後弊国が該当地域一帯の領有を宣言しても異論はないと言う事で宜しいでしょうか？

アヴェスター発禁問題については
弊国のみならず周辺諸外国との兼ね合いもございますので、
これ以上の貴国への要求は差し控えます。
今後貴国の姿勢を注視するものとし、今回の議案としては終了とします。

通行税を徴収しているのは我々ではなく海賊だと思われる。
バルト海の大半を領有しているのは普欧帝国ではないのか。

先ほどの主張で貴国はバルト海を公海と主張致しましたが、
今度は普欧帝国が大半を領有していると主張されるのでしょうか？

また、仮に通行税を要求してくるのが海賊であるならば
貴国の名を語る不逞の輩になる訳ですが、
国家の威信をかけ取り締まりなど対策を予定はないのでしょうか？

貴国の主張を聴いていると、問題の本質をはぐらかすばかりで、
真意を得ません。誠意ある回答を求めます。

バルト海北部沿岸は我が國が、北部その他と中部は公海、南部全域は普欧帝国が領有していると認識している。
海賊問題に関しては、我が國は海上、航空兵力が皆無の為取り締まりたくても取り締まることが不可能なのだ。

2国間協議に普欧帝国を巻き込もうとするその手法
非常に不愉快であります。
弊国と緊密な経済関係を有し、
また少女王陛下も親愛の気持ちを寄せている普欧帝国との関係にヒビを入れるおつもりですか？

海賊問題に関しても、兵力不足を理由にしますが
解決策を何ら示さない現状では、海賊と裏で繋がり弊国の
経済発展を阻害していると言われても仕方がない状況です。

弊国としてはこの問題を穏便に済ませたかったのですが、
貴国の態度を見るに非常に残念であります。

突然の発言をお許し頂きたい。バルト海及び島嶼部の領有に関するスオミ側の発言に訂正を求める。
我が国はバルト海に面してはいるが、自国沿岸部のみを領海としており、島嶼を領有する事実は存在しない。
特定の国家がバルト海の島嶼の領有を宣言したとする記録は過去の外交文書にも認められず、
当該島嶼で交通税を徴収しているのは海賊に他ならない。
このような不逞の輩と我が国を結び付けるような貴国の発言は極めて不愉快である。
我が国は貴国の発言に厳重に抗議すると共に訂正を求める。