フリューゲル暦16570期460年4月2日、成蘭市国立中央会議センター
ここにフリューゲル社会主義インターナショナル第1回大会の開会を宣言する。

まず参加政党の確認に入る。現時点で参加を確認しているのは
成蘭社会党、華夏共産党、タヂカラオ共産党、ガトーヴィチ共産党、龍鮮民衆党、龍鮮労働党、
レゴリス共産党、蔡洲労働党、聖マズダー左翼党、ノイエクルス連邦共産党、レゴリス社会民主党
である。なお、今大会に限り開催期間中であれば他の社会主義政党の参加も認めるものとする。

次に、規約案に関する討議を行いたいと思う。
現在、我が党は以下の規約案を発表しているが、本案は我が党から旧オストマルク共産党に至るまでの
幅広い社会主義政党の協同を目指し、各党の主張の最大公約数を揃えることを企図したものである。
【総則】
１．FSIはフリューゲルの全社会主義者の連帯を目的として結成される
　・FSIはその理念に賛同する社会主義政党により構成され、その国籍は一切問われない
　・FSIは次に挙げる活動の円滑的実施を図るため構成員のネットワークを構築する
２．FSIはフリューゲルの全労働者階級の政治経済的地位向上のため活動する
　・FSI構成員は国籍を問わず労働者階級の運動を指導・支援する
　・上記活動に際してFSI構成員は各国労働者階級に参加を呼び掛け全フリューゲル的運動を組織する
３．FSIは労働者の国際的連帯により労働者の権利と民主主義、世界平和を擁護する
　・FSI構成員は各国労働者階級の交流を促進し、労働者の権利と民主主義、世界平和を擁護する
【組織】
１．FSIは構成員会議と事務局から構成される
　・構成員会議は4年に1回開催される
　・構成員会議では各政党に1票が与えられ、多数決により議決が行われる
　・事務局は構成員会議の庶務機関とする
２．FSIへの参加と規約改訂は構成員会議での審議を要する
　・構成員会議はFSI参加を申請した政党について、参加の是非を審議する
　・参加審議では過半数の賛成により当該政党の参加が認められる
　・参加政党の過半数が規約改定を要望した場合、改訂審議が構成員会議で行われる
　・改訂審議では2/3以上の賛成により規約改訂が認められる
しかしながら、オストマルクが崩壊した現在、本案が企図した点の必要性は怪しいものとなった。
これについて各党の意見をお願いしたい。対案の提示も歓迎する。

なお、本大会は暫定的に我が党が議事進行役を務めさせて頂くが、
今後の進行役選出についても意見を求める。また他の議題があれば提示をお願いしたい。

普欧社会民主党代表団の意見に全面的に賛同します。
また、進行役に普欧社会民主党代表団を推薦します。

各党代表にお尋ねしたいのですが、それぞれの党は共産主義をとる。または認めているのでしょうか?
我が国の聖マズダー社会民主党は反共の立場からFSI参加を見送りました。参加国の間での思想を統一とまではいかないまでも、互いの考えを理解しておく必要があると考えます。

我が党は基本的に急進主義的な思想、行動に与しません。
それ故に旧オストマルク共産党とも距離を取っていました。
しかしながら、多様な考え方は存在してしかるべきものと認識しております。
あくまで敵は急進的資本主義や市場万能主義であって、共産主義ではありません。

我が党の考えを言いそびれておりました。
我が党は共産主義社会の実現を目標としていますが、急激な変革ではなく緩やかな改良をもって実現したいと考えています。
資本主義、とりわけ新自由主義の考え方には断固反対する立場です。

我が党は普欧社会民主党代表団を議長に推薦致します。

まず、規約案に関して申し上げますと、社会主義運動が下火になっている今だからこそインターナショナルを結成し、社会主義運動の国際ネットワークを構築すべきかと思います。

また、規約案に本部あるいは事務局をどこの都市に設置するかということも盛り込むべきかと思います。

我が党は共産主義社会の実現へ向け合法的手段を以って改革を行うというのが基本的な方針です。
共産主義と資本主義、いずれにしても急進的変革は我が党の望むところではなく、あくまでも緩やかな改革が必要であるという主張を行っております。

インターナショナルと称するからには、各国前衛党の連絡機能を有するべきでしょうから成蘭社会党の案を支持致します。

我々レゴリス社会民主党代表団は普欧社会民主党代表団が提出した規約案、並びに成蘭社会党の意見に賛同致します。
また、議事進行役に関しては普欧社会民主党代表団を推薦します。

さて、聖マズダー左翼党への回答ですが、我が党は共産主義こそ掲げておりませんが共産主義を認めております。
普欧社会民主党とは意見が重なってしまいますが、多様な思想は存在するべきだと考えております。

我々レゴリス共産党代表団はフリューゲル社会主義インターナショナル第1回大会に参加します。

さて、まずは普欧社会民主党代表団が提出した規約案、並びに成蘭社会党の意見に関してですが、我が党は全面的に賛同します。
また、議事進行役には普欧社会民主党代表団を推薦します。

我が党は以前、共産主義を掲げて武力革命を行おうと致しましたが、結果は帝國報道機関が報ずる通り失敗しました。
その失敗以降我が党は合法的手段を以ってして共産主義社会の実現に向け活動しております。

話が少々それましたが、聖マズダー左翼党代表団や成蘭社会党の意見に賛同致します。共産主義社会の実現にはあくまで緩やかな革新以って実施すべきと我が党は考えております。

成蘭社会党の提案した「本部又は事務局を設置する都市の策定」に我が党は同意する。
ついては、成蘭提案を新たに議題に加えて討議を継続するものとする。

本部又は事務局の設置については、我が国の首都ケーニヒスベルクか華夏首都の紅京が適切かと思われる。
今大会開催地の成蘭市は成蘭法における通信傍受や社会主義取締令の存在から妥当ではない。
また、ノイエクルス自由国は共産党が非合法化されており、レゴリス帝国は最近の政変から
政治的安定、社会主義政党の安定した活動が望みにくいため、同じく妥当性を欠くと思われる。
我が国の首都は設備の充実度においては他の追随を許さず、我が党は活動の自由を保障されており、
政治的な変動が起こりにくいことから安定した活動が期待できる。
紅京は現在最大の共産主義国家である華夏の首都であり、社会主義政党の交流が図りやすいと思われる。

我が党の意見は以上である。引き続き、規約案と成蘭提案について討議を続ける。
まだ意見を表明していない党の早急な回答を求めたい。

遅れまして申し訳ございませんでした。

我々もブルジョワに対抗するためにプロレタリアートの連携、即ち成蘭案に賛成致します。本部はオストマルク無き今、プロレタリアート主導国家の中心となっている華夏の首都である紅京が良いと我々は考えます。規約案は我々としては問題ないと思われます。